ミュージカル『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』の公開ゲネプロが12日に東京・よみうり大手町ホールにて行われ、太田基裕、牧島輝が登場した。
同作は音楽・作詞:ニール・バートラム、脚本:ブライアン・ヒルによって、2009年にブロードウェイで初演され、ドラマ・デスク・アワードにノミネートされた(ミュージカル作品賞、作曲賞、 作詞賞、脚本賞)ミュージカル。故郷を同じくする2人の男、トーマス(平方元基/牧島輝)とアルヴィン(田代万里生/太田基裕)の友情の物語を描く。
人気短編小説家のトーマスは幼なじみのアルヴィンの突然の死に際し、弔辞を読むために故郷へ帰ってくる。しかし言葉が思い浮かばないトーマスの前に死んだはずのアルヴィンが現れ、トーマスの心の奥深くにあるたくさんの物語を紐解くうちに、2人の間に存在したはずの数々の結びつきが明らかになっていく。
2019年に迎えた日本初演では、田代と平方が2役を交互に演じる相互上演が話題に。今回は田代&平方ペアに加え、亡くなった幼馴染アルヴィンを太田、小説家トーマスを牧島が演じ、新たな風を吹かせる。公演は東京・よみうり大手町ホールにて12月13日〜25日。
太田基裕 コメント
アルヴィンを演じます太田基裕です。
2人で紡ぐミュージカル、非常に繊細な道のりだと感じています。僕自身を通したアルヴィンが
お客様の心に少しでも届きますよう、トーマス役の牧島さんと積み重ねていきたいと思います。
2021年を締め括る美しい作品になりますように。
千穐楽までよろしくお願いいたします。
牧島輝 コメント
きっとこの作品を観た後、自分が生きてきた中の何気ない時間やくだらないのになんだか楽し
かった記憶がとても尊くてかけがえのないものだったのだと感じると思います。僕はそうでし
た! 笑
皆さんが辛い時、ふとこの作品を思い出したら温かい気持ちになったり、そっと寄り添ってくれるようなそんな作品だと思っています。
限られた公演数、みなさんとの限られた時間の中で、一つ一つ色んなことを確かめながら、共
感しながら素敵な時間を過ごせますように!
演出:高橋正徳(文学座) コメント
両チーム共に稽古場で積み重ねてきたものが、劇場という空間で花開くのを感じました。田代 さん、平方さんチームは再演にあたり解釈を掘り下げ、役を研ぎ澄ましていく事で、この作品に より深みを与えてくれました。太田さん、牧島さんチームはこの作品に新たな光を当て、稽古場 までとは違ったトーマスとアルヴィンの関係を発見することが出来ました。同曲でありがなら、それぞれのチームの色彩がはっきりとしたものになったと思います。ミュージカル『ストーリ・オブ・マイ・ライフ』が演出の手を離れ、お客様の元に届き、また成長していくのか、楽しみです。