近年、俳優としても存在感を示しているお笑いコンビ・オリエンタルラジオの藤森慎吾。これまで「武勇伝」や“チャラ男”キャラなどでブレイクを繰り返し、多彩な才能で世間を魅了してきた藤森が、また違った才能を開花させつつある。現在配信中のHuluオリジナル『未来世紀SHIBUYA』(全6話)では、カリスマYouTuberならぬ“WeTuber”を熱演。藤森にインタビューし、相方・中田敦彦を参考にしたという役作りや、俳優の面白さ、今後について話を聞いた。

  • オリエンタルラジオの藤森慎吾 撮影:加藤千雅

本作は、AI、脳内チップ、脳内記憶操作などが暮らしの中に浸透した、2036年の日本が舞台。デジタル化によって数々の問題が発生する日本の近い未来の姿を、デジタル化社会底辺で生きる動画配信者の若者を通じて描いた。

藤森が演じたのは、WeTuber・正義マンとして活動するミツル(金子大地)とカケル(醍醐虎汰朗)が憧れるカリスマWeTuber・キリタ。銀髪にエキセントリックなサングラスをした謎めいた人物で、藤森は「ビジュアルも話し方も個性的で、ここまで普段の自分から変えた役は初めて。その分、思い切ってできてやりやすかったですし、面白かったです」と強烈なキャラクターを満喫したようだ。

役作りにおいて、相方・中田敦彦を参考に。「カリスマYouTuberという役だったので相方の存在感、オーラをイメージしました。相方は登録者数400万人以上というトップYouTuberで、すごいですから。不敵な感じや謎のオーラをちょっと参考にさせていただきました(笑)」と明かした。

お気に入りのシーンはアクションシーンとのこと。「けっこう激しいアクションシーンがあるのですが、合成したり編集したりして出来上がったものを見たらすごくかっこよかったです。僕はもう38歳なので動きが若干鈍くて、蹴りとか大丈夫かなって心配していたんですけど、かっこよく強い人に仕上げてくれていました」と満足している様子で、「蹴りの入れ方や腰の踏ん張り方など現場で指導していただきましたが、何日も前から準備するということはなく、加工頼みです(笑)。映像技術ってすごいなと思いました」と笑った。

  • (C)HJホールディングス

藤森も昨年2月に自身のYouTubeチャンネルを開設し、YouTuberとしても活躍している。YouTubeのやりがいや面白さについて、「一番は、思いついたことをすぐできるということ」だと言う。

「テレビで企画をやるとなると実現するまでに時間がかかりますが、YouTubeだと、あれやってみよう、あそこに行ってみよう、あの人に会ってみよう、というのが手軽にできる」と述べ、また、「自分の好きなことしかやっていないのでストレスがない。思ったことを好きに言えるというのは、YouTubeならではの楽しさだと思います」と加えた。