コンピューケース・ジャパンは12月10日、「abee」(アビー)ブランドのPCケース「AS Enclosure RS07A」と「smart EM30A」を発売した。ツクモおよびビックカメラで取り扱うが、12月10日17時時点でビックカメラ(オンライン)での予約受付は終了しているようだ。
PCケースや周辺機器を中心に製造・販売を手がけていたアビーは、2018年12月に破産手続開始の決定を受け、事実上倒産したが、その後コンピューケース・ジャパンが一部製品の商標を承継し、アフターサポートも手掛けていた。
今回、約4年ぶりにabeeブランドのPCケースが復活。コンピューケース・ジャパンもこれまで、アビーから引き継いだモバイルバッテリーなどは販売していたが、PCケースは初めて発売する。
AS Enclosure RS07A
AS Enclosure RS07Aは、フロント/バックパネルにアルマイトのヘアライン加工を施したPCケース。カラーはシルバーとブラックの2色で、素材にはトップパネルやシャシーなども含め主にアルミ合金が採用されている。対応マザーはMini-ITX。
搭載可能ファン数は、トップに1基(200mm規格)、ミドルに1基(120mm規格)、フロントに1基または2基(120mm規格×2または140mm規格×1)、ボトムに1基(80mm規格、厚さ15mmまで)。
PCIスロットは2基。搭載できるグラフィックスカードは長さが315mmまで、搭載CPUクーラーの高さは最大184mmまで。
搭載ベイ数は3.5インチ/2.5インチシャドウベイ×1。電源は奥行きが160mmまで(ATXまたはSFX)。外部インタフェース類はUSB 3.0×1、USB 3.1 Type-C×1、HDオーディオなど。本体サイズはW239×D234×H450mm、重さは7.3㎏。
smart EM30A
smart EM30Aもフロント/バックパネルにアルマイトのヘアライン加工を施したPCケースで、カラーはシルバーとブラックの2色。AS Enclosure RS07AがMini-ITXのみ対応であるのに対し、smart EM30Aはサイズに奥行きがあり、ATX、M-ATX、Mini-ITX対応マザーをサポートする。
PCIスロットは7基。搭載可能ファン数は、トップに2基(120mm規格)、フロントに1基(120mm規格)、リアに1基(120mm規格)。
搭載できるグラフィックスカードは長さが358mmまで、搭載CPUクーラーの高さは最大158mmまで。
搭載ベイ数は3.5インチ/2.5インチシャドウベイ×1、2.5インチシャドウベイ×2。電源は奥行きが160mmまで(ATX)。外部インタフェース類はUSB 3.0×1、USB 3.1 Type-C×1、HDオーディオなど。本体サイズはW207×D467×H446mm、重さは10kg。
コンピューケース・ジャパンがアビーから継承した商標は、PCケースでは「AS Enclosure」シリーズ、「smart」シリーズ、「acubic」シリーズの3つ。今回復活を果たしたのは「AS Enclosure」と「smart」の2製品だ。キューブ型を中心とした「acubic」の登場も今後期待したい。