米Microsoftは12月8日(現地時間)、Windows InsiderプログラムのDevチャネルに「Windows 11 Insider Preview ビルド22518」をリリースした。「ボイスアクセス」(Voice Access)、ウイジェットボードへのエントリーポイント、背景のSpotlightコレクションなどを試せるほか、WSL (Windows Subsystem for Linux)をMicrosoft Storeからインストールできる。なお、ARM64 PCでこのビルドにアップデートしようとするとロールバックする問題が発生しており、ARM64 PCには提供されない。
ボイスアクセスはWindows 11に搭載されているVoice Typing(音声入力)を補完するアクセシビリティ機能。音声でテキストや数字を入力できるのに加えて、音声コマンドを使ったデバイス操作を可能にする。例えば、アプリを開いて切り替えたり、Webページの閲覧、メールの作成などをサポートする。音声認識はオンデバイスで処理され、インターネットに接続していなくても利用可能。現時点で対応言語はUS英語のみ、正常に動作させるために言語をUS英語に設定する必要がある。
Windows 10ではタスクバーに「天気」を表示して、ワンクリックでニュースと関心事項にアクセスできる。ビルド22518ではWindows 11でもタスクバーの左側に天気を表示し、ウイジェットボードにアクセスするエントリポイントとしている。タスクバーを左寄せにしている場合、天気は「タスクビュー」アイコンの右側に表示される。
Spotlightコレクションは、世界中の美しい写真と、それぞれの写真にまつわる情報をデスクトップに毎日届ける。デスクトップの個人用設定の「背景」から有効にする。日本を含む15カ国で利用できるが、現段階で情報表示の言語は英語のみで、将来のアップデートでローカライズをサポートする。
Microsoftは10月、ユーザーがWSLの機能にすばやくアクセスし、またWindowsのバージョンの影響を受けずにWSLを最新版にアップデートできるように、独立したアプリとしてWSLを提供すると発表、ビルド22518でそれが実現した。「wsl.exe -install」コマンドを変更し、デフォルトでMicrosoft StoreからWSLを導入できるようにしている。