日本での発売から約60年、今も多くの子どもたちに親しまれている「レゴ ブロック」。クリスマスプレゼントにレゴを欲しがる子も多いかもしれませんが、そのシリーズや商品数はとても多く、どれをプレゼントすればいいのか迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。

そこで今回、レゴの選び方や今年人気だった商品などについて、レゴジャパンのシニアマーケティングマネージャー・橋本優一さんに聞いてみました。

  • レゴジャパンの人に聞いた、レゴの選び方(場所:レゴストア ダイバーシティ東京 プラザ店)

レゴの選び方とは?

「レゴ」とひと口に言っても、ストアには所狭しとバラエティー豊かな商品が並び、どれを選べばいいのか迷う人も多いはず。そこでまずは、橋本さんに「レゴの選び方」について聞きました。

橋本さん「ポイントは年齢と興味です。レゴでは、それぞれの商品に『適正年齢』を表記していますので、お子さんの年齢に合ったものを選んでいただくといいかと思います。また、さまざまなシリーズやコラボ商品がありますので、その中からお子さんがより好きなテーマのものを選んでみてください」

  • パッケージに表記されている「7+」といった数字が適正年齢。もちろん可能なら上の年齢にチャレンジしてもOK(誤飲などの危険性のある年齢を除く)

一方、初めてレゴを買う場合はこんな注意点もあるそうです。

橋本さん「初めてのレゴとして、パーツがたくさん入った『レゴ クラシック』を選ぶ方も多いのですが、実は初心者の方にはクラシックは意外と難しいのです。例えるなら、ピアノを習い始めた子にグランドピアノを与えるようなもの。まずは完成図が想像しやすいパッケージ商品がオススメです」

「何を作っていいか分からない」というのが、離脱してしまう原因にもなるのだそう。作り上げた満足感や達成感を得られるものを選ぶのが、レゴを長く遊び続けるコツなのだそうです。

橋本さん「『クラシック』は、自分の作りたいものが頭の中にあったり、完成したものにさらに付け足したりしたい場合などに、“スパイス”のように使っていただくといいと思います」

レゴの各シリーズを整理

次に、現在展開しているレゴのラインナップや、今年のヒット商品などについて聞いてみました。「種類が多すぎて選べない! 」というお子さんや親御さんは参考にしてみてください。

根強い人気の3シリーズ

■定番商品「レゴ フレンズ」「レゴ シティ」

レゴの定番商品として長年親しまれているオリジナルシリーズ「レゴ フレンズ」と「レゴ シティ」。キャラクターも充実していて、街を広げていくような感覚で楽しむことができます。

  • オリジナルアニメにもなっている「レゴ フレンズ」

  • 「レゴ シティ」の船は水に浮かべて遊ぶこともできる

橋本さん「完成したものを飾って終わりではなく、遊びも楽しめます。先日社内でレゴ シティの『スタントショー・アリーナ』をみんなでやってみたのですが、汗をかくほど盛り上がりました」

  • レゴ シティ「スタントショー・アリーナ」

■最新作も! ディズニープリンセス

女の子に大人気なのが、「レゴ ディズニープリンセス」シリーズ。現在上映中の最新作『ミラベルと魔法だらけの家』が早くもレゴになって登場しています。

  • プリンセスのお城が再現されたディズニープリンセスシリーズ

  • 『ミラベルと魔法だらけの家』のマドリガル家

橋本さん「本を開くと物語の世界が広がるような『ブックシリーズ』も人気です」

  • ブックシリーズはハリーポッターなどでも展開している

2021年とくにヒットした2シリーズ

■スーパーマリオ

ただブロックをつなげて遊ぶだけでなく、マリオやルイージのフィギュアがブロックに貼られたシールに反応してコインを集めたり、表情が変わったりするんです。さらにアプリと連動して自分の作ったコースが反映されるなど、ブロック遊びの進化にただただ驚かされます。

  • レゴ スーパーマリオ

  • マリオやルイージのフィギュア。プレイによって表情も変わる

橋本さん「スーパーマリオシリーズは今年最も売れた商品のひとつです。『ハテナブロック』など大人も楽しめる商品もありますよ」

■マインクラフト

世界中で大人気のゲーム「マインクラフト」。キューブを使って作品を作り上げるというゲーム内容と、レゴとの親和性がとても高く、こちらのシリーズも今年大ヒットしたのだそう。フィギュアの顔もキューブ型になっているんです。

  • レゴ マインクラフト

  • フィギュアの顔もマイクラ仕様に

橋本さん「このマインクラフトは、世界の中でも日本でとくに売れているシリーズです。レゴなら長時間プレイしていても気にならないという親御さんも多いそうです」

ユニークな2シリーズ

■レゴ ドッツ

レゴのパーツでデザインして、自分の好きなデザインのアクセサリーやチャームを作ることができる「レゴ ドッツ」。付属のパーツだけでなく他のレゴも使用可能で、ブロック遊びの概念を越えて、レゴを身に着けることを楽しむ商品です。

  • レゴ ドッツ

  • リストバンドの素材は肌に優しいものを使用

橋本さん「一見すぐに取れてしまいそうですが、カチッとパーツがはまるのでそうそう取れることはありません」

■クリエイター 3in1

1つのセットで3通りの作品を作ることができる「クリエイター 3in1」。ライオン・ダチョウ・イノシシなど、まったく異なる形に変化するので、何度もリビルドを楽しむことができます。

  • クリエイター 3in1「ワイルドライオン」

安心して遊べる低年齢向け

■レゴ デュプロ

「デュプロ」は「2倍」という意味で、小さい子ども向けの大きなサイズのレゴです。角が削られていたり、すべて水洗い可能だったりと、年齢が低くても安心して遊べるエントリーシリーズです。

  • 低年齢向けのエントリーシリーズ「レゴ デュプロ」

橋本さん「公園や遊園地など、身近な世界をモチーフにしています。トイレなんかもあって、トイレトレーニングに活用できるという声もあるんですよ」


いかがでしたか? レゴに知育効果を期待するパパママ、おじいちゃんおばあちゃんも多いかと思いますが、なにより大切なのは、子どもが楽しく遊べること。お子さんの興味関心やレベルに合わせて、商品を選んでみてくださいね。

※写真内の商品価格は取材当時の価格となります。価格は販売時期や店舗によって異なります。