ママと専門家をつなげるプラットフォーム企業ベビーカレンダーは、11月の赤ちゃんの名前ランキングを12月7日に発表した。調査は11月1日~11月25日の期間、2021年11月生まれの子ども11,574名を対象に実施された。
毎年秋生まれの赤ちゃんの名づけには、秋の季節感を取り入れた「秋ネーム」が増加するそう。なかでも人気なのが、紅葉する木の総称「楓」や、紅葉をイメージさせる「葉」を用いた名前。例年通り、男女どちらも「楓」を用いた「メイプルネーム」が人気急上昇。女の子は「楓(主なよみ:かえで)」、男の子は「楓真(主なよみ:ふうま)」が1位という結果だった。
11月生まれの女の子に人気の名前1位は「楓(主なよみ:かえで)」・「陽葵(主なよみ:ひまり)」、3位「紬(主なよみ:つむぎ)」。11月生まれの女の子に最も多く名づけられた名前「楓」は、9月に23位だったが10月は5位へ。11月はついに1位となった。
一方、11月生まれの男の子に人気の名前1位は「楓真(主なよみ:ふうま)」、2位「碧(主なよみ:あおい、あお)」、3位「蓮(主なよみ:れん)」と言う結果に。
1位の「楓真」は9月100位圏外から、10月は8位へ急上昇し、ついに11月に初めて月間ランキング1位となった。毎年秋に増加する傾向はあったが、昨年は一度もTOP10入りしておらず、今年特に人気が急増した「秋ネーム」と言えそうだ。
次に11月生まれの女の子に人気の名前のよみ1位は「えま」、2位「めい」、3位「つむぎ」。「えま」というよみは、2021年で最も多く名づけられた人気ナンバーワンのよみだ。
月間ランキングでも7月以降5カ月連続で1位に輝いている。「楓華」「楓花」などのよみ「ふうか」は10月の19位から、11月は5位へ大きくランクアップし、11月に急増。また、「楓」を止め字に用いて「か」とよむ名前も多い影響か4位「ほのか」、5位「ふうか」、7位「いちか」とTOP10に3つの「か」止めネームがランクインしていた。
また、11月生まれの男の子に人気の名前のよみ1位は「はると」、2位「りく」、3位「あおと」。近年男の子の名づけでは、止め字に「と」を用いた「と」止めネームがトレンドだという。
次に11月生まれの子に人気の漢字ランキングでは、女の子の1位は「愛」、2位「奈」、3位「莉」という結果に。どれも年間を通して人気の高い定番の漢字。
「秋ネーム」として秋に増加する「葉」を用いた名前は、「彩葉」「琴葉」のほか、「柚葉」「紅葉」「詩葉」など51種類、144名に名づけられている。秋に紅く色づくモミジをイメージすることのできる名前も多く、生まれ月の季節感を取り入れた名づけをしている親も多いようだ。
対して、男の子に人気の漢字1位は「翔」、2位「斗」、3位「大」だった。こちらも年間を通して多く使われる定番漢字が上位に。
注目したいのは、毎年秋冬生まれの男の子に特に多く名づけられる「柊」。植物のヒイラギを意味し、11月ごろに香りのよい白い花をつける。「柊の花」は初冬の季語であることから、この時期に生まれる赤ちゃんの名前にぴったりで、冬が近づくにつれ増加傾向にあるという。