帝国データバンクは12月7日、「2021年冬季賞与の動向」に関する調査結果を発表した。調査は11月16日~30日、全国2万3,679社を対象に行われ、1万1,504社から有効回答を得た。

  • 2021年冬季賞与の平均支給額

    2021年冬季賞与の平均支給額

2021年の冬季賞与(ボーナス、一時金、寸志など含む)の従業員一人当たり平均支給額について、「賞与があり、増加する(した)」企業は18.5%となった。特に、精密機械や医療器具、鉄鋼・非鉄・鉱業など製造業で高く、2020年と比べると賞与が増加する企業の割合は10ポイント以上上昇した。

一方で、「賞与はない」企業は12.0%。「旅館・ホテル」は5割超、「繊維・繊維製品・服飾品小売」は4割を超えており、「小規模企業」では23.5%で賞与が出ず、なかでも従業員数が5人以下の企業は賞与のない企業が3社に1社にのぼった

  • 冬季賞与が増加する企業の割合

    冬季賞与が増加する企業の割合

新型コロナショック下のなか、2年連続で冬季賞与が増加する(した)企業は5.1%。特に、自宅内で過ごす時間が増えたことの好影響を受けた、放送業や家具類小売業で2年連続増加する企業が多くみられた。