ご当地キャラクターやマスコットって、にこにこと笑っているものが大半を占めると思いますが……、東京都品川区にあるJR大崎駅には、悲しい表情をしたキャラクターがいるのだとか。

それが、ユキカゼさん(@NAVY_ICHIHO)が投稿してくれた、うさぎの「おうさき」です。

「きつね」のつもりで描いたキャタクターが「うさぎ」に間違えられて、そのまま定着したの面白すぎる
(@NAVY_ICHIHOより引用)

なぜ「おうさき」が悲しい表情をしているのか、不思議に思った人も多いかと思いますが、この「おうさき」誕生秘話を知れば納得ですね。

当初、「おおさきつね」と命名した"きつね"のキャラクターをデザインした社員Aさん。しかし……、社員Bさんに見せたところ、"うさぎ"に間違えられた挙句に、いっその事、うさぎのキャラクター「おうさき」なんてどうですか?と、「おおさきつね」の上をいく提案をされてしまうことに……。

そんなわけで、悲しい体験をした社員Aさんが描き直したのが、こちらの悲しい顔の「おうさき」です。誕生秘話といい、描き手さんの心境がキャラクターの表情に出てしまっているところといい、すべてが面白いですよね。

こちらのポスターを見つけた時に、思わず吹き出してしまったというツイ主のユキカゼさん。当時の状況についてなどお話を伺いました。

●ツイ主さんに聞いてみた

―― このポスターを見つけた時の気持ちを教えてください。

ユキカゼさん:困惑ですかね……キャタクター誕生の背景はいろいろありますが、社員のやり取りも含めて、一つの作品になっているように感じました。
「こいつむかつくけどセンスあるな」で吹き出しました。

―― 今回のツイートが話題になっていますが、率直な感想を教えてください。

ユキカゼさん:軽い気持ちでツイートしたら凄い勢いで広がって驚いています。この際、大崎駅限定でグッズ化してほしいですね。

●「JR大崎駅」の駅長さんにも聞いてみた!

―― 可愛らしさの中にどこか哀愁漂う「おうさき」ですが、どんな想いから誕生したのでしょうか?

大崎駅 駅長:2021年2月21日に、大崎駅120周年を迎えるにあたり、駅に親しみをもってもらいたいという思いから考案しました。

―― 「おうさき」が誕生してからどのような反響がありましたでしょうか?

大崎駅 駅長:最初はSNS上で多くの方に拡散・閲覧いただき、かわいいキャラクターがいると話題になりました。駅構内にポスターをどんどん展開していったところ、次第に改札口等でお客さまから「おうさき可愛いですね」というお声を直接いただくようになりました。

―― 悲しい顔をしてますが、笑うことはあるのでしょうか?

大崎駅 駅長:多くの方が大崎駅をご利用して、好きになってくださったら「おうさき」も嬉しくなって笑顔になると思います。


哀愁漂う表情が、見る側の心を掴んで離さない「おうさき」。大崎駅をご利用の際は、あちこちに散らばっている「おうさき」の姿を探してみてくださいね。