俳優の鈴木仁が、女優の沢口靖子が主演を務めるテレビ朝日系ドラマスペシャル『お花のセンセイ』(23日20:00~21:48)に出演する。

  • 左から沢口靖子、鈴木仁=テレビ朝日提供

昨年8月に放送され、沢口が代議士役に初挑戦して話題を呼んだ同作は、華道家元にして衆議院議員の鳳丸子が持ち前の正義感で政界に風穴を開ける社会派コメディミステリー。

第2弾となる今作では、最高得票数を獲得して再選した丸子が政策秘書・幸田光喜(八嶋智人)と大ゲンカ。会期中にもかかわらず幸田は休暇を取ってしまう。そんなとき偶然、国家プロジェクトに関わっていたという元大学院生・萩原大樹(鈴木)と知り合い、未来を担う若者たちに希望を持ってもらいたいと行動を開始する丸子だが、犯人自ら立てこもりを動画配信するという事件が発生。その籠城犯こそ、大樹だった。真面目で研究熱心だった大樹が、事件を引き起こすまで追い詰められた原因とは。一方、人質の身代わりとして現場に乗り込んだ丸子は彼にナイフを向けられ、絶体絶命の危機に陥る。

鈴木は2016年、モデルとしてデビューし、2018年『花のち晴れ~花男 Next Season~』(TBS)でメインキャストの1人を演じて注目を集め、その後も『3年A組 -今から皆さんは、人質です-』(19年/NTV)など人気作に次々出演。2021年も映画『ホリミヤ』『ブレイブ -群青戦記-』、配信ドラマ『僕らが殺した、最愛のキミ』(TELASA)など立て続けに出演し、現在放送中の『消えた初恋』では主人公の幼なじみでお調子者のあっくんを演じて話題に。代議士・沢口靖子×苦悩の若者・鈴木仁が対峙する緊迫のシーンに注目だ。

さらに本作には、丸子に“永田町の常識”をレクチャーする内閣府職員・萬屋吉康(よろずや よしやす)役に山崎樹範が決定。萬屋は休暇中の幸田秘書のかわりに丸子に振り回されることになるが、幸田役の八嶋は同じ劇団の先輩ということで、八嶋に負けじと演技力&コメディセンスを発揮する。また、大ベテラン・伊武雅刀も自由新進党最高幹部・梅村幸之介役で出演。何を企んでいるのか分からない大物政治家を演じる。

■鈴木仁(萩原大樹 役)

――元大学院生の萩原大樹役を演じられましたが、演じるにあたって心がけたことは?

大樹には、目上の方との会話に少し慣れている印象を持ちました。硬すぎるわけでもなく関係性や立場を理解し、会話ができる人という人物像が意識のひとつにありました。

――本作で沢口靖子さんと初共演されましたが、沢口さんの印象を教えてください。

撮影前から丁寧にやさしく接してくださったおかげで、丸子さんとの関係性、向き合い方にスッと入っていくことができました。ありがとうございました!

――丸子を人質に立てこもる緊迫シーンは、どのようなお気持ちで演じたのでしょうか?

大樹自身、今まで外すことのなかった“感情のネジ”がこのシーンで抜け崩れたのだと思います。彼の中で新しく生まれた感情を忘れずに演じました。

――視聴者のみなさまにメッセージをお願いいたします。

負の感情に身を任せるのでなく、自分自身の正義を貫きながら突き進みたいと思えた作品です。みなさんにもぜひそう感じていただきたいと思っています。

■沢口靖子(鳳丸子 役)

――人質となって大樹役の鈴木仁さんと対峙するシーンはどのようなお気持ちで演じたのでしょうか?

脚本を読んだときは丸子の真摯な思いが、こんな衝撃展開につながっていくの!? と意表をつかれました。立てこもりシーンは、SOSを発している大樹くんと同じ目線に立って語りかけよう……そんな丸子の思いを胸に撮影に臨みました。

――初共演となった鈴木仁さんの印象を教えてください!

鈴木さんのお芝居はいい意味で力が抜けていて、とても自然体でした。まだお若いのにご自分をしっかり持っていらっしゃる俳優さんだなと、頼もしく感じました。