Google Pixelシリーズの12月の機能アップデートで、「Quick Tap to Snap」や音声増幅による会話モードなど10月のイベントで公表した新機能や、Now Playingの強化、「レコーダー」アプリの文字起こし機能の日本語対応などが追加される。6日から準備段階のアップデートをPixel 3aからPixel 5a (5G)に配信、来週から数週間をかけて機能アップデートを提供する。

クイックタップは、スマートフォン背面の2回タップを「スクリーンショット撮影」や「メディアの再生/一時停止」など任意のアクションに割り当てられる機能。Snapchat対応によって、背面を2回タップしてロック画面からでも直接SnapchatにアクセスしてすばやくSnapできるようになる。ほかにも、「Pixel Face」というPixel限定のレンズをSnapchatに提供する。Quick Tap to SnapはPixel 4a with 5G以降のPixel端末で利用できるようになる。

「Sound Amplifier(音声増幅)」アプリのアクセシビリティ機能「Conversation(会話)」モードのベータ提供をPixel端末から開始する。デバイス上で処理(オンデバイス)する機械学習を用いて会話相手の声を認識し、雑音に囲まれた環境でもノイズを抑え、相手の音声を聞き取りやすいように増幅する。会話したい相手にスマートフォンを向けるだけの簡単なインターフェースを備えている。

近くで流れている音楽をPixel端末がオンデバイス解析で特定、音楽の情報をすぐに確認できる「Now Playing」をアップデート。Pixel 4以降のPixel端末で、Now Playingが自動的に識別していない場合でも、新しい検索ボタンをタップしてNow Playingを利用できる。認識された音楽で気に入った曲は、ロック画面で表示される曲情報の横にある音符アイコンをタップして保存できる。

対象となる国・地域において、BMWのデジタルキー機能に対応する2020〜2022年モデルで、Pixel 6とPixel 6 Proをデジタルキーとして使用できるようになる。

Pixelの周辺機器では、Android 6.0以上のデバイスで、完全ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds A-Series」のPixel Budsアプリを通じたベースの調整レンジが従来の2倍に広がる(-1から+4)。

「レコーダー」アプリの音声文字変換(文字起こし)機能は、Pixel 3以降で、対応言語に日本語、フランス語、ドイツ語が追加される。また、モーションセンサーや周囲の音から自動車事故を検出する「自動車事故検出」機能が、新たにイタリア、フランス、台湾でも利用できるようになる(日本では2021年夏に追加)。