セコムはこのほど、全国の20代以上の男女500人を対象に、現代社会における不安を引き起こす要素とその対策、犯罪に対する日本人の意識の実態として「日本人の不安に関する意識調査」を実施した。調査期間は10月22日〜10月23日。

  • 最近何か不安を感じていますか

まず、最近に何かで不安を感じていることがあるかどうか聞いたところ、28.4%が「感じている」、43.4%「どちらかといえば感じている」と回答。計71.8%が不安を感じているという結果となった。性別・年代別では、男性は50代、女性は20代と30代の8割以上が不安を感じていることも分かった。

次に、不安を感じていると答えた人に、最も不安に感じていることを尋ねた。すると、25.6%が「老後の生活や年金」と回答して最多となり、以下「身体の健康」(23.7%)、「心の健康」(14.5%)が続いた。

  • 不安を感じていること

今後に治安悪化や犯罪増加の可能性があると思うかどうか聞いてみると、12.2%が「そのように思う」、57.8%が「どちらかといえばそのように思う」と回答。全体で70.0%が今後に懸念していることが分かった。性別・年代別では、特に男性40代(80.0%)や女性20代、30代、60代以上(各78.0%)に懸念の回答が多い結果となっている。

  • 今後の治安の悪化、犯罪増加の可能性はありますか

防犯対策についての問いでは、66.0%が「防犯対策をしていない」と回答している。性別・年代別では、男性50代で「防犯対策をしていない」という人は78.0%にのぼる一方で、女性40代は42.0%が対策している事が分かった。防犯対策をしていない人にその理由を尋ねたところ、54.4%が「具体的にどのような対策をすればよいかわからないから」と答えている。

  • 防犯対策の有無

  • 防犯対策をしない理由

最後に、最近1年間で不安を感じた事件・事故を尋ねてみた。その結果、最も多かったのは「新型コロナウイルス感染症の拡大」(44.8%)であった。次いで、「台風や暴風・豪雨・ゲリラ豪雨などによる土砂災害」(35.8%)や「地震・津波による被害」(34.6%)が続いた。

  • 最近1年で不安を感じた事件・事故