みんなのコードは、全国の学校教育における「プログラミング教育実態調査」を12月2日に公開した。対象は、2021年6月~9月の期間、全国の小学校教員1,037名、中学校教員1,362名、小学生・中学生・高校生およびその保護者3,000組に、アンケートや対面インタビュー、グループインタビューにて行われた。

同調査は、プログラミング教育が2020年度から全国の小学校で必須化となり、今後、全国の教員がさらに効果的・系統的な指導が行えるよう、教育関係者に有益かつ実践的な情報を提供するために実施したもの。

  • 本調査の対象

    本調査の対象

小学生の児童・保護者を対象とした意識調査で、プログラミング教育について聞いたところ、7割を超える児童が「楽しかった」と回答。小学校のプログラミング教育の必須化が決定した際に、一部から「プロフェッショナルではなく、学校の先生が教えることで、プログラミングへの苦手意識が増えるのでは?」と懸念の声もあったが、払拭する結果となった。

  • プログラミング教育は楽しかったか?

    プログラミング教育は楽しかったか?

また、小学生と高校生に対して実施された「将来プログラミングに関する仕事に就くか?」という質問に関しては、プログラミングの経験"なし"と比べて"あり"の方が小学生では2倍、高校生では3倍が「そう思う」と回答した。

  • 【小学生】将来プログラミングに関する仕事に就くか?

    【小学生】将来プログラミングに関する仕事に就くか?

  • 【高校生】将来プログラミングに関する仕事に就くか?

    【高校生】将来プログラミングに関する仕事に就くか?

また、小学校教員向けのアンケートで、プログラミング授業の準備時間について聞いたところ、「十分に確保できている」が17.7%で、「必要最低限しか確保できない」「不十分である」という回答が半数以上となった。理由としては、大半の教員が「校務」と回答。さらに、GIGAスクール端末の準備整備が教員の負担になっているという声も多く、職場環境の改善が必要なことがわかる。