女優の吉田羊が、来年1月にスタートする堤真一主演のTBS系金曜ドラマ『妻、小学生になる。』(毎週金曜22:00~)に出演することが2日、発表された。
本作は、芳文社『週刊漫画 TIMES』で連載中の村田椰融(むらた・やゆう)氏による同名漫画を原作とするホームドラマ。10年前に愛する妻を失い生きる意味を失った夫とその娘が、思わぬ形で妻(母)と奇跡の再会をするところから物語は始まる。なんと妻(母)は生まれ変わって、10歳の小学生の女の子になっていた。夫と娘はそんな妻(母)の姿に戸惑いながらも、彼女に尻を叩かれ叱咤激励され、生きる喜びを徐々に取り戻していく。そして、周囲の人間も巻き込みながら生きることに再び向き合おうとする。
主人公の新島圭介(にいじま・けいすけ)を堤真一、10年前に他界した妻・新島貴恵(にいじま・たかえ)を石田ゆり子、圭介と貴恵の一人娘・新島麻衣(にいじま・まい)を蒔田彩珠、貴恵の生まれ変わりで小学生の白石万理華(しらいし・まりか)を毎田暖乃が演じる。
このたび、万理華の母親・白石千嘉(しらいし・ちか)役で吉田羊の出演が決まった。本作で演じる千嘉は、夫と別れ、パートをしながら女手一つで万理華を育てている母親。「母親に愛されなかった私は、娘を愛せないのかもしれない」。千嘉自身が母親に愛されなかったという思いから、万理華との距離感に悩み、冷たく当たってしまい、どう向き合えばいいかずっと悩み続けている。そんな中、万理華が自分に隠れて全く知らない家庭と会っていることを知り、その「秘密」を知ろうとする。吉田が演じる一人の悩める母の姿、そしてこの不思議な物語が彼女にどんな影響を与えるのか、注目だ。
吉田と中井芳彦プロデューサーのコメントは以下の通り。
■吉田羊
台本を読んで、ファンタジックな世界でありながらも、生身の人間が演じることで説得力があり、ファンタジーとリアルの境界線が曖昧になっていくような、とても不思議な物語だなと思いました。
私が演じる千嘉さんは、彼女自身何やら訳ありの人生を送ってこられた方なので、その歪みと向き合いながら、圭介さんを始めとした周りの人々と関わっていく中で変化していく千嘉さんを見せられたらいいなと思っています。
不思議な設定のドラマではありますが、そこに描かれているのは、私たちの周りに溢れているエピソードばかりです。家族を亡くされた方、家族との向き合い方に悩んでいる方、仕事に悩む方、そして人付き合いに悩む方などなど、それぞれの“立ち止まり”に寄り添い、背中を押してくれるじんわりとあたたかいドラマです。ぜひご覧ください。
■中井芳彦プロデューサー
もしも自分の娘が、知らない誰かの生まれ変わりだと知ったら、一体どんな言葉をかけられるのか。
そしてその娘が、前の家族たちと、自分に隠れて会っていることを知ったら、一体どんな感情が生まれるのか。
想像ができないこの状況に向き合う母親役は吉田羊さんしか考えられませんでした。
家族の愛を信じられなくなり、自分自身をも信じられなくなって悩む一人の女性を、演じていただくことがとても楽しみです。