月経カップや吸収型サニタリーショーツを販売するフェムテック企業、インテグロが6月22日~28日の期間、同社サイトで月経カップを購入したユーザー282人を対象に調査を実施。その結果を11月26日に発表した。
はじめに、月経カップを使用している年代を調査。ユーザーは30代が約半数。ヘルスケアに関心が高まる30代以上のユーザーが多いものの、最近では10代、20代のユーザーも徐々に増えているという。
次に出産経験を尋ねてみたところ、月経カップ利用者の約6割は出産経験がない人。また、出産経験の有無とカップをスムーズに使えるようになるまでの期間も、ほとんど差がないという。
月経カップを使い始めた理由を尋ねてみると、7割の人が「生理期間をもっと快適に過ごしたいから」と回答。また、月経カップの使用が「経済的」にも「エコ」にもなると考えている女性が約4割いた。ほかには、「ムレやにおい」「経血モレ」「かぶれやかゆみ」などの不快症状があったことが使用の動機付けになったという人も。
また月経カップを使う前に使っていた主な生理用品を聞くと、74%の月経カップユーザーは、ナプキン(布ナプキン含む)から月経カップにトライした人だった。
そこで、月経カップをスムーズに使えるまでの期間を調査した。半数は使用開始してから2カ月(2回目の生理)以内に、さらに約8割の人が3カ月(3回目の生理)以内に使えるようになったと実感しているという。
月経カップを使って感じているメリットを尋ねると、85%のユーザーが「ゴミが減った」と回答。1人が生涯に使用する生理用品(ナプキン、タンポン)は、およそ12,000個*とも言われている。月経カップを使い始めたことで、今までのゴミの量に気づかされる人が多いようだとのこと。
※毎月ナプキンまたはタンポンを25個使用した場合、40年間生理があると、生涯に12,000個を使用する計算
また、「生理中も仕事、育児、スポーツに集中できるようになった」「生理中も好きな服を着られるようになった」「生理とポジティブに向き合えるようになった」などの回答も。月経カップを使うことで、月経のネガティブに捉えられがちな要素が変化している。
最後に今後も月経カップを使い続けたいかどうか尋ねると、95%の人が今後も「月経カップを使い続けたい」と答えており、ユーザー満足度が高いことがわかった。