今年2021年11月19日、斎藤道三の居城として知られる岐阜城をモチーフとして、1枚の写真がツイッターに投稿されました。コメントは「月食と岐阜城 ヤバかった」。そう、この日は140年ぶりとも言われる「ほぼ皆既月食」という天体ショーが繰り広げられた日。岐阜城の写真を撮影しづけてきたjigurohiroさんにとって、まさに絶好の撮影チャンス。そして、モノにしたのがこの1枚です。
月食と岐阜城 ヤバかった
月食の特徴である薄っすら紅い色を呈して、漆黒の夜空に浮かびあがる巨大な月。手前にはライトアップされた岐阜城。戦国時代にタイムスリップしたような深い時の流れを感じさせてくれる写真に10万件を超える「いいね」と様々なリプが寄せられています。
「さいこう!!」「美しいです…」「素晴らしい」という純粋な驚嘆派もいれば、「斎藤道三がいるかも」「信長に見せたかった」という歴史派、そして「本物? と思わず、きいてしまいました」「is this a real photo?」「これ実写ですか?」というちょっと懐疑派、「どういう撮り方したらこんな月大きく撮れるん」など、写真の撮り方へ興味を寄せる人たちもいました。撮影者の jigurohiroさんに、いかにしてこの写真を撮影したかについてお話を伺いました。
■投稿者に聞いてみた
……どうやって、このように大きく月を撮影できるのでしょうか?
超望遠レンズを使って遠くから撮影することで、月を大きく写すことができます。もちろん、一発撮りです(笑)
……これまでも岐阜城と月をモチーフに撮影されていますが、今回の写真の狙いは何でしょうか。
実は今年5月の皆既月食の時も撮影しようと思いましたが、残念ながら曇りで見えませんでした。今回はそのリベンジです。ほぼ皆既月食にて撮影させて頂きました。
……岐阜城の魅力とは?
岐阜城は金華山という山の上に建っています。開けた周りから撮影出来るという点が、 月と城を重ねるのに最適な立地条件。そのことが写真を撮影する人たちにとって大きな魅力です。
2019年には中秋の名月と岐阜城とのコラボで評判となったjigurohiroさんの写真。季節、空、月、雲、風…様々な要素によって異なる顔を見せてくれる岐阜城は、写真撮影する上でまだまだ大きな可能性を秘めた存在と言えそうです。
▼月食と岐阜城 ヤバかった
月食と岐阜城
— jigurohiro / gifu japan / photo (@jigurohiro) November 19, 2021
ヤバかった pic.twitter.com/00ahY4Sh9B