就活生を対象として企業が行っているインターンシップ制度。これに参加するとどんなメリットがあるのでしょうか? かつてインターンシップに参加した経験のある人を対象に、参加した時期や日数のほか、参加後の感想などを聞いてみました。

  • インターンシップにはいつどのくらい参加した?

Q.インターンシップに参加した時期はいつでしたか?

  • インターンシップに参加した時期はいつでしたか?

1位:大学3年 ―――45.3%
2位:大学4年 ―――24.2%
3位:大学2年―――18.0%
4位:その他 ―――11.7%
5位:大学1年―――0.8%

インターンシップに参加した時期は、就活を本格的に考え始める大学3年時が最も多く、次いで実際に就活真っただ中となる大学4年時が続いています。最近では多くなってきているいわれている大学1年時に行われるインターンシップに参加したという人は0.8%でした。

  • インターンシップには何月に参加しましたか?

Q.インターンシップには何月に参加しましたか?

1位:7月 ―――14.0%
2位:2月 ―――13.0%
2位:8月 ―――13.0%
4位:3月 ―――12.0%
5位:1月 ―――11.0%

12月を除いて1月~11月の全月で参加者がいましたが、最も多かったのが7月。次いで2月と8月が同率で、3月、1月と続きました。やはり夏休みと春休みを活用してインターンシップを行う企業が多いということでしょう。逆に試験や卒論シーズンは避ける傾向にあるようです。

Q.インターンシップに、何社応募しましたか?

最大値 20社
平均値 1.98社

最も多く応募した人では20社という人もいましたが、一人1社~2社程度というのが平均値でした。多くの企業がインターンシップの人数制限のための選考を行うため、応募した企業すべてに参加できるわけではありませんが、複数社応募して採用された1社に参加したという人が多いのではないでしょうか。

Q.インターンシップは、1回につき何日参加しましたか?

最大値 3日
平均値 1.28日

インターンシップには1日だけ行う1day型から数日間行う短期型、実際の業務を体験する長期型までさまざまあります。今回の回答では最大値が3日という短期型の人もいましたが、基本的には1~2日という短い期間のインターンシップに参加した人がほとんどでした。

Q.インターンシップを実際に体験した感想や印象に残っていることを教えてください(自由回答)

専門用語に初めて触れた

「ビジネス用語が多くて分からないことが多かったですけど、為になりました」(男性/38歳/静岡県/2004年卒)
「専門用語が何をいっているのか分からなかった」(男性/49歳/静岡県/1998年卒)
「ビジネス用語が分からずにあたふたしていまい、社会で働く大変さを知った」(男性/42歳/青森県/2003年卒)
「開発の上流工程を見学した際には話の内容が理解できなかった」(女性/28歳/愛知県/2015年卒)

インターンシップに参加して、まず最初の難関が専門用語やビジネス用語への対応かもしれません。これまで聞いたことがなかった用語に触れ、社会人になるための心構えができたという人も多いのではないでしょうか。

会社の雰囲気や業務を知ることができた

「仕事の流れを経験でき、作業に付随する書類等の作り方や管理方法を学べた」(男性/42歳/静岡県/1990年卒)
「企業の特徴をうまく見ることができて、雰囲気などをつかみとることができました」(女性/34歳/千葉県/20年卒)
「電話営業の大変さが分かってよかった。電話営業をしない会社に入社しようと思いました」(男性/30歳/千葉県/2014年卒)

インターンシップに参加する最大のメリットは実際の会社の雰囲気や、業務の内容を知ることができるということです。どんなに福利厚生が良くても、その会社が自分に合っているかどうかは実際に体験してみなくては分からないことがほとんど。ほんのわずかな時間であっても入社前に体験できるのは貴重な時間です。

初めての体験で楽しかった

「普段じゃ絶対触れないようなものも扱わせてもらえたので、とても貴重な体験だったなと思います」(男性/25歳/神奈川県/2018年卒)
「初めてのことだったのでドキドキしました」(男性/25歳/神奈川県/2017年卒)

どんな形であっても、新しいことを学んだり、体験することは楽しいことです。インターンシップだからといって妙に堅くなったりせず、楽しむことも大事だと言われていますね

社会人への第一歩となるインターンシップ

ビジネスマナーから専門用語、多くの人と一緒に作業を行ったり仕事をして利益を生むことなど、大学生活の中ではなかなか経験できないことを学ぶ機会となるインターンシップ。参加して初めて知る仕事の奥深さや大変さ、一緒に働く仲間の大切さと仕事で結果を得る充実感など、短い期間の中でもさまざまな学びを得ることができ、まさに社会人への第一歩となるのがインターンシップだといますね。

調査時期: 2021年11月5日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 306人
調査方法: インターネットログイン式アンケート