スポーツをする機会が制限され、在宅勤務が増えたコロナ禍。運動不足による心身への影響を懸念する声が高まっていますが……、都会で勧められているある健康法に対して、異議を唱えたつぶやきがツイッターで話題となっています。
それが、こちらの咲来さん@県道6号野田バイパス沿いさん(@sakkurusan)の投稿です。
都会の意識高い系「健康のために3駅くらい歩きましょう」
田舎民「3駅だと……」
(@sakkurusanより引用)
苫小牧だと3駅で24km、徒歩5時間ほど。気軽に歩けるような距離ではありませんね。ツイ主さんによると、この辺りは2017年に「美々駅」が廃止され、こんなに長い3駅になってしまったのだとか。人口10万人の千歳市と、人口17万人の苫小牧市の間に2つしか駅がない状況と同じく、北海道には度重なる駅の廃止により、こうしたエリアがいくつか存在するそうです。
例えば、石北本線の上川〜瀬戸瀬の3駅が64.8キロ。石勝線の新夕張〜新得の3駅が89.4キロ。車で向かうにしても、ちょっとした旅になりそうですね。しかも……、「この2区間は、徒歩の場合急峻な山越えになる上、ヒグマの生息地を歩くことになるのでおすすめできません」とツイ主さん。健康促進どころか、命がけですね。
こんなに長い「3駅」がある一方で、都会では発車したと思ったら1分足らずで次の駅に到着したり、同じ「3駅」でもわずか2キロ程度という路線も。この投稿に、それぞれの「地元の3駅」と比較するリプライが殺到しました。いくつかご紹介しましょう。
・「千葉民でも3駅辛い」(我孫子市周辺では、2時間弱)
・「ちなみに豊田駅から高尾駅だと2時間超えます。川も山も体験できますよ(自然いっぱーい!)」
・「山経由と市街地経由がありますが…この三駅を跨ぐには登山用の服装をおすすめします」(八王子高尾駅周辺では、6時間半)
・「児島駅から八十場駅、船使えば9時間。船使わなかったら46時間」
・「稚内→南稚内→抜海→勇知もなかなかですよ。とは言っても4時間半なのでまあ頑張れば当日中に帰ってこれますが」
どの3駅も、軽々しく「歩きましょう」なんて言えるレベルではないですね。さらに、「まず駅まで20km歩かねば」「最寄り駅まで冬道で徒歩3時間かかります」という声も。田舎民である筆者としても、「駅までが遠すぎる(泣)まず下山せねば!」と声を大にして言いたいところです(笑)。やはり、都会と田舎の「3駅」を一緒くたにすることはできそうにありませんね。
さて、北海道の鉄道事情はどこもこんな感じなのでしょうか? ツイ主の咲来さんにお話をうかがいました。
―― 咲来さん@県道6号野田バイパス沿いさん目線で、北海道の駅間で歩くならここがおすすめという場所があれば教えてください。
JRの場合ですと、駅間距離がどこも概ね2キロ以上離れている上、線路が幹線道路を外れた場所を走っていることが多いので、札幌市内でもそういう場所は少ないですね。ただ、南小樽〜小樽の間は、1985年に廃止された手宮線の跡が遊歩道として整備されていて距離もそこまで長くないのでいいかもしれません。港町の小樽なので、上り坂がきついですが。
北海道でもウォーキングに最適な区間もあるようですね。みなさんの地域にはどんな3駅があるでしょうか? 1駅でも歩けそうな区間があれば、ぜひ一度、電車を降りて歩いてみてはいかがでしょうか? 今までとは違う眺めや、ステキなお店との出会いがあるかもしれませんよ。
都会の意識高い系「健康のために3駅くらい歩きましょう」
— 咲来さん@県道6号野田バイパス沿い (@sakkurusan) November 23, 2021
田舎民「3駅だと……」 pic.twitter.com/sIe5QoWJPd