突然ですが、訓読みがわからないときどうしていますか? たとえば、「毀つ」が読めないとき。WEBページの文章に使われている文字であれば、iPhoneの内蔵辞書で調べられますが、紙の文書で見かけたときにはそうもいきません。WEB検索するにしても、読みを入力しないかぎり漢字に変換できませんからね。
しかし、「毀つ」は読めないけれど「毀」の音読みは知っているとしたらどうでしょう? 名誉毀損(めいよきそん)の毀だから「き」、「き」を入力すればなんとかなるかも...そう、音読みがわかれば訓読みを調べることができるのです。
まず、「き」を変換したときの候補画面で「∨」ボタンをタップし、リストを下方向へドラッグしましょう。上部に「読み」ボタンが現れます。これをタップすると、音読みしたときに「き」が含まれる文字(危、器など)とともに、その訓読みが表示されます。少し時間はかかりますが、この方法で「毀つ」の訓読みは「こぼつ」だとわかります。
同様の方法で、「傲慢(ごうまん)」の「傲」を調べれば「傲る」は「おごる」、「永劫(えいごう)」の「劫」を調べれば「劫かす」は「おびやかす」とわかります。調べることができるのは、システムのかな漢字変換辞書に登録されている訓読みデータの範囲内ではあるものの、iPhoneの内蔵辞書だけで難解な訓読みを調べられるのです。
なお、同じ操作で部首に注目して文字を調べることもできます。たとえば、「夛」という文字を入力したいときには、音読みの「た」を入力し、候補画面で「∨」ボタンをタップしてリストを下方向へドラッグしましょう。「部首」ボタンをタップして部首の「ヨ」を目印に探せば、「夛」が見つかるはずです。