お笑いコンビ・トータルテンボスの大村朋宏、藤田憲右、マジカルラブリーの野田クリスタル、村上、ぼる塾のきりやはるか、あんり、田辺智加が27日、都内で行われた「笑う東大、学ぶ吉本プロジェクト 東京大学×吉本興業:笑いのコミュニケーション科学キックオフイベント『M-1グランプリを科学する!』」に出席した。

  • 前列左からアクセンチュア株式会社の中村健太郎氏、東京大学大学院の植田一博教授、大澤幸生教授、浅谷公威教授
    後列左から向井慧、藤田憲右、大村朋宏、野田クリスタル、村上

東京大学と吉本興業は、東京大学の「知」と吉本興業の「エンターテインメント」を掛け合わせた「笑う東大、学ぶ吉本プロジェクト」をスタート。同プロジェクトでは、2025年大阪・関西万博、その先のSDGs目標達成年次の2030年を見据えながら、学術とエンターテインメントの積極的な対話、協働を推進し、持続可能な新しい価値の創出と未来への提言を目指していく。その一環として行われたこの日のイベントでは、東京大学の教授がこの日登場した吉本興業所属のお笑いタレントたちのデータをベースにしながら『M-1グランプリ』を学術的に分析した。

教授たちの言葉にうなずいた彼らだが、村上が「フリとボケ、ツッコミの工程ぐらいしかみんな知らないと思うので、他にもお笑いが生まれるような仕組みが世の中に広まったらまた違う作り方が出来るんじゃないかと思って面白かったです。そこに乗っかれない人は置いていかれるようになるかもしれないですね」と勉強になったようで、大村も「何でもかんでもデータにして答えを出そうとしてとか思っていましたが、思いのほかデータの着眼点に鋭いところがあって甘く見られないなと思いました」と納得顔だった。

イベント中には次のM-1優勝者をSNSから予想するコーナーでSNSの"ライク"をもとに"ルミネtheよしもと貢献度ランキング"も発表。マジカルラブリーが2位、トータルテンボスが109位にランクインした。その結果に藤田が「俺たちめちゃくちゃ出てるよ。出て109位はダメだろ。ジョイマン(55位)に負けたのがすげー悔しい!」と不満な表情で、大村も「これはとんだ営業妨害! それだけじゃないでしょ? というところもあるので、"ライク"だけじゃないデータも取って欲しいです」と教授たちに提案する場面も。続いて大村は「藤田はすぐエゴサーチしてトータルテンボスが嫌いな人をわざわざ探し、『嫌いな一般人お前』って返すんです」と過度なレスポンスをした藤田を指摘していた。

  • ルミネtheよしもと貢献度ランキング

同イベントのテーマでもある"笑いを分析"にちなみ、「吉本のどんなところを分析して欲しい?」という質問に、野田は「電話を出ないマネージャーがいるんです。それとマネージャーによって売れる率が変わってくるかもしれないので、このマネージャーついたらというのを分析して欲しいですね」と懇願。それに絡めた向井は「僕が入った頃はちゃんとあいさつしてくれたのに、付いた芸人さんが売れたら挨拶してくれない社員さんがいるんです。腹立った社員さんのリストをあげて何でそうなってしまったんだろうと東大の先生に分析して欲しいです」とお願いすれば、向井に同意した藤田は「M-1に出たら手のひら返した人が山程いるよね。あいさつしてくれるようになった」と暴露して笑いを誘っていた。