サードウェーブは11月27日、茨城県水戸市に「ドスパラ水戸赤塚店」を新規オープンしました。
ドスパラ水戸赤塚店は「一度見てみたかった、触ってみたかった」をコンセプトにした体験型パソコンショップ。地方都市ロードサイドへの出店を強化しているサードウェーブは、この新コンセプトのショップを1年で7店舗オープンしています。最初のドスパラ座間相武台店のオープンが2020年11月28日なので、だいたい2カ月に1店舗のペースで増やしている計算。かなりハイペースでの出店です。
ドスパラ水戸赤塚店は、常磐線 赤塚駅から徒歩6分、最寄の「高天原バス停」から1分と、車だけでなく、公共交通機関を使う場合でもなかなかの立地条件です。店舗面積は529平方メートルと広く、かなりゆったりした展示となっていました。駐車場は20台が隣のテナント(ローソン)と共通で使えるようになっています。地元民ならば「以前GUがあったところ」でわかるでしょう。
ゆったり広々とした店舗をチェック!
ドスパラの新コンセプト店は、通常のパソコンショップと比較するとゲーミング関連に強く、実際に多くの製品を触って体験できることが特徴です。また、いくつかのパソコン環境の展示が使える形で用意されているのもポイント。郊外のロードサイドということで、天井が高くゆったり広々とした店舗構成です。
また、完成品のパソコンやBTO製品のオーダーだけでなく、自作やアップグレードのためのパーツに加えて、自作スペースも用意。基本的な商品構成はこれまでの新コンセプト店舗と変わらずといったところです。
Webカムの比較デモとゲーマーの知りたいマウスの違いが新ポイント
今回、新しい展示の試みとして、Webカメラの比較デモとゲーミングマウスの感度チェックができるスペースが用意されていました。前者はゲーム配信だけでなく在宅・リモートワークでも必需品ということで、2020年は一時期品切れ状態が続いていた「Webカメラ」の画質をチェックできる環境です。ありそうでなかったものですね。リモート会議でより良い環境を求める人はマイクを含めて要チェックです。デモは4製品の比較ですが、それ以外にASUSのAIノイズキャンセリング機能付きのWebカメラも在庫がありました。
後者はゲーミングマウスでよく言われる「ローセンシ」「ハイセンシ」とマウスの重さを体感できるように4種類のワイヤレスマウスを用意。ゲーミングマウスはゲームの種類とプレイヤーの好みによって感度を変更できるものが多いのですが、これを実際に体験できます。
感度が高いほうがハイスペックに見えるため、ゲーミングマウスでは感度競争が起きましたが、実際には「ちょっと動かしただけで大きく動く」ので、照準の1ドットの差が生死を分けるゲームでは高い技術が必要になることもあります。
逆にローセンシの場合、大きくマウスを動かす必要があり、大きなマウスパッドを使ったり、マウスを持ち上げて動かす操作が入ったり、これまた操作時間で負けてしまうことがあるでしょう。
通常のマウスでも感度切り替え機能を搭載している機種はありますが、ゲーミングマウスでは細かく設定できるのが特徴です。ちなみに、プロFPSプレーヤーの練習を見る機会がありましたが、物陰からサッと飛び出て敵兵の頭に見事に照準を合わせていました。
Core i9-12900Kの在庫あり! しかしDDR5モジュールなし……
ドスパラの新店舗には、他店にないレア商品を用意しているのが隠れポイントです。今回の目玉は、先日の第12世代Coreプロセッサ(Alder Lake-S)発売日に真っ先に売り切れた最上位モデル「Core i9-12900K」。若干数の在庫がありました。もちろん対応マザーボードも。
しかし、残念ながら、DDR5メモリの在庫なしと、なかなか厳しい状態です。DDR5メモリモジュールは2022年も品不足が続くと予想されており、第12世代Coreプロセッサの発売日のドスパラ秋葉原店も「今日までDDR5メモリモジュールの入荷が確定していなかったので事前販売できませんでした。また次回入荷は未定なので予約もできません(店員談)」と、当日の夜になって新CPU購入者向けに販売を行ったほどでした。GALLERIAブランドのゲーミングパソコンBTOモデルも、DDR5メモリ利用モデルは在庫なしです。
さて、ハイペースで新コンセプト店舗をオープンしているドスパラですが、次の新店舗予定を伺ったところ「未定」とのことでした。以前、「全国の不動産屋さんに足を運んで『良い物件があったら連絡してほしい』と地道な活動を続けて店舗候補を選んでいる」と話していたので、今は次のオープン場所を探しているところかもしれません。
新コンセプト店は、これで東北2店舗、関東3店舗、関西と四国が1店舗ずつ。次がどこになるのか楽しみです。