幕張メッセで11月24~26日の3日間にわたり開催される「第7回 鉄道技術展 2021」にて、鉄道総合技術研究所は燃料電池・バッテリーハイブリッド試験電車R291系をはじめ、車両、軌道、構造物、情報技術、人間科学分野の成果を紹介している。
燃料電池・バッテリーハイブリッド試験電車R291系の模型も展示された。同車両は水素を燃料としており、ディーゼルエンジンより効率が高く、走行に伴うCO2の排出がないことから、鉄道車両における脱炭素化技術のひとつとして期待されているという。燃料電池や電力変換装置などの機器を小型化・高性能化することにより、走行に必要な機器を床下に収め、客室空間を確保するとともに、電車相当の加速が可能。電化区間は架線の電気、非電化区間は燃料電池・バッテリーの電源へ切り替えることにより、バイモードで走行可能な鉄道車両とされている。
鉄道総研のブースでは、「3次元画像を活用した構造物目視検査支援システム」「線路周辺画像解析エンジンを用いた巡視支援システム」をはじめ、「低コスト軌道検測装置(TRACK2er)」「ストレステストを併用したDISERによる地震後の早期運転再開支援」「指差換呼効果体感ソフト『シムエラー』英語版」といった展示も。ジェイアール総研情報システムとの共同出展もあり、メンテナンスや輸送計画を支援するシステムを紹介している。
「第7回 鉄道技術展 2021」は11月26日まで幕張メッセ5~8ホールにて開催。開場時間は10~17時。鉄道総研のブースはホール5(C-06)に設置されている。入場料は2,000円(待券持参者とインターネットからの事前登録者は無料)。「第4回 橋梁・トンネル技術展」も同時開催される。