Androidとは異なり、iPhoneではキャリアの裁量でアプリをプリインストールすることが原則認められていません。だからキャリアの専用アプリがプリインストールされていたというのは誤解で、ほかのものをアプリと見間違えたのでしょう。

それはおそらく、アプリを入手するためのショートカットです。ある方法を使えば、アプリを直接App Storeからインストールすることは難しいとしても、ユーザをApp Storeへ誘導することは可能です。アプリの入手先を記したURLをWEBクリップとして(WEBブラウザへのリンク)「構成プロファイル」に登録し、ユーザにダウンロードさせればいいのです。

実際、構成プロファイルはキャリアメール設定ツールとして日本の大手キャリアに活用されています。キャリアの指示に従いWEBサイトへアクセスし、所定のページから構成プロファイルをダウンロードすると、キャリアメールの設定に必要なものにくわえ、動画配信やニュース配信といったキャリアが提供するアプリのダウンロードページへ誘導するWEBクリップがホーム画面に追加されるしくみです。

つまり、ホーム画面にいくつも登録されていたアイコンは、アプリの利用を促すための"チラシ"です。不要であれば削除してかまいません。残念ながら自動的に消えることはないため、手動で削除しましょう。

なお、インストールした構成プロファイルは、『設定』→「一般」→「VPNとデバイス管理」の順に画面を開くと、内容を確認できます。キャリアメールの設定が完了したあとは不要ですから、こちらも削除してかまいません。

  • いつの間にかキャリアの専用アプリがインストールされていた!?