劇場版『きのう何食べた?』(11月3日公開)の大ヒット御礼舞台挨拶が25日に都内で行われ、西島秀俊、内野聖陽が登場した。
同作は『大奥』『西洋骨董洋菓子店』などで知られる漫画家・よしながふみによる、累計発行部数500万部の同名コミックの実写化作。2LDKのアパートで同居する、料理上手で几帳面・倹約家の弁護士・筧史朗、通称・シロさん(西島)と、恋人で人当たりの良い美容師・矢吹賢二、通称・ケンジ(内野)の毎日の食卓を通して浮かび上がる、男2人暮らしの人生の機微を描く。
この日は西島の希望でティーチインが行われたということだったが、西島は「前回(のイベントで)、興奮して思わず『質問があったら言ってください』と言ってしまった」と苦笑。内野が「お客さんと話したいって言うから」と指摘すると、西島は「だってSNSとかやってないでしょ? 僕もやってない。だから全然やりとりできないんですよ」と観客との交流に飢えているようだった。
映画版では金髪で登場することになったため、「ケンジの髪型についてどう思いましたか?」という質問に、内野が「漫画には(史朗が)『好みでノックアウトされちゃう』みたいなのが書いてあったので……」と不安そうにすると、西島は「かっこいいって思いました、ほんとに!」と笑いながら念を押す。
内野が「現場では『ええ!? これ俺の好みなの!?』って……」と拗ねると、西島は「言ってないって!」とつっこみ、「レストランの時は台本に『胸をうちぬかれる史朗』って書いてあったので、(サングラス姿の)内野さんがものすごい不安になってて、『こんな格好だけど打ち抜かれる?』って。『大丈夫、かっこいい、かっこいいですよ』と言って。かっこよかったです。マフィアみたい」と褒める。「打ち抜いてたかどうかわからない。ちゃんとイケてましたか?」と尋ねる内野に、会場は拍手を送っていた。
会場には今日の舞台挨拶のために「大阪から来ました」という、同作を10回以上も観た大ファンの男性も。「京都のロケで綺麗だったのは?」という質問に、様々な観光地を挙げるが、内野は「ケンジモードで『どこ行っても素敵!』ってなっちゃって」と笑顔になり、西島も「2人で旅行するなんてないですから、僕もそうでした。浮かれてました」と明かす。
さらに「互いにクリスマスプレゼントを贈るには?」という質問には、内野がすでに「(西島から)お酒をいただきまして、嬉しかったです」と告白する。西島は「自転車乗ってます? 乗ってますよね。撮影でたまたま内野さんの近所で撮影した時に自転車で来た」と明かし、自転車を贈るのかと思いきや「自転車はダメ、高いから。自転車のライトとかなら」と提案したため、内野は「ライトだけ!?」と驚き。逆に内野は「僕が西島さんにプレゼントするのは、スイーツしかないですね。トルコのキャンディ、飴みたいなのは? めちゃめちゃ甘いですから」と検討していた。
フォトセッションでは、鍋型のパネルをどう持とうか試行錯誤し、鍋に相手の顔を入れるなどずっとわちゃわちゃしていた2人。不慣れな自撮りに戸惑いながらも観客と映像を撮り、最後には肩を組んで退場していった。