元宝塚歌劇団の愛希れいかが、フジテレビ系スペシャルドラマ『潜水艦カッペリーニ号の冒険』(1月3日21:00~)に出演することが25日、明らかになった。民放ドラマ初出演となる。

  • 愛希れいか=フジテレビ提供

宝塚歌劇団月組で実力派としてずば抜けた人気を誇り、娘役のトップを6年間務めた愛希。宝塚退団後は、ミュージカル『エリザベート』のエリザベート役を演じ、12月からは舞台『泥人魚』への出演も控える中、現在放送中のNHK大河ドラマ『青天を衝け』にも出演し、女優としての活動の幅をさらに広げている。

そんな愛希が、第二次世界大戦中に運命的な出会いを果たすことになる、厳格な日本海軍軍人と陽気なイタリア人たちの国境を超えた友情と恋を実話に基づき描いた今作で演じるのは、日本海軍少佐・速水洋平(二宮和也)が思いを寄せる小学校の教師・香苗だ。

さらに、物語の鍵を握るイタリア人役として漫画家でモデルのペッペ、料理研究家のベリッシモ・フランチェスコ、オペラ歌手のパオロが出演することも決定。ペッペは、週刊コミック誌『ビックコミックスピリッツ』で、漫画家として自身の生活を題材にしたコメディー作品を連載し、話題を集める。ベリッシモは、イタリア料理研究家としての人気はもちろんのこと、現在レギュラーと準レギュラー合わせて計3本の番組を抱えているなど、タレントとしても活躍中。そして、オペラ歌手のパオロは、「じゃあいいですぅ」のフレーズでおなじみの「AirPAY」のCMで話題を集めた。

3人を全員オーディションで選んだという馬場康夫監督は「やる気もあって、3人がいると現場の雰囲気が明るくなる。ベリッシモはシャレ好きで冗談好き。パオロはオペラ歌手なので、彼が紹介してくれたイタリアの曲を採用しました」とコメント。そしてペッペに対しては、「お芝居は未知数でしたが、ビビッときて決めました。現場ではしっかり感情をお芝居にぶつけてくれて、素晴らしかったです」と絶賛。さらに「イタリア語の翻訳はペッペがしてくれました。漫画家なのでセリフのニュアンスがよく分かっていて、現場では二宮さんにイタリア語のセリフを伝えてくれるなど、とても頼りになる存在でした」と語った。

コメントは、以下の通り。

■愛希れいか
――出演が決まった時の感想
「びっくりです!本当に驚きました!私はこの作品が初めての映像作品でしたので、私で大丈夫なのかな…と、緊張でいっぱいでした。でも、新しいことに挑戦させてもらえる機会を頂けてうれしい気持ちもありました」

――台本を読んだ時の感想
「戦時中のお話ですが、とてもコミカルに描かれているところもあり、面白くて、心温まるすてきな作品だな、と思いました。ものすごく堅物の速水がどんどんイタリアの方々と打ち解けていく様子などが、ほほえましく、心にじーんときました」

――撮影を振り返って
「とにかく初めてのことばかりでしたので、どうやって撮影するのかも分からず戸惑ってばかりでした。でも、馬場監督をはじめカメラマンさん、スタッフさん、共演者の方々にたくさん助けて頂き、なんとか撮影できました。あとは、とにかく寒い日の撮影でしたので、それが大変でしたね。舞台はいつもエアコンがありますので…(笑)。でも、これもまた、カットがかかるとスタッフさんが、暖かいダウンコートを急いで持ってきてくださるので、その優しさに涙が出てきました」

――視聴者の皆様へのメッセージ
「戦争というあらがえない世界の中で必死に生き、その中で出会う人たちとの絆や愛が、時にコミカルに…とってもステキに描かれている、どの世代の方にも楽しんで頂ける心温まる作品になっていると思います。ぜひ、たくさんの方に見て頂きたいです!」

■ペッペ
――出演が決まった時の感想
「週刊誌『ビックコミックスピリッツ』の連載がちょうど終わったタイミングでこういうチャンスを頂けて、本当に“運命”かと思いました!オーディションは絶対に決めるつもりで臨みたかったので、毎日一生懸命にセルフ練習をしました!」

――台本を読んだ時の感想
「イタリアのヴェネツィア大学で日本の歴史を勉強した私にとっては、こういう話を知らなかったことがちょっと恥ずかしかったです…。それぐらい濃い内容で本当に勉強になりました!」

――撮影を振り返って
「最初は初めてのドラマ出演ということもあり、いろいろ緊張していました(笑)。また、二宮さんや有村さんたちプロの俳優・女優さんの隣に立って演技を見るのは楽しかったです!自分も演技に集中しないといけないのに、たまに“おお、演じてる!演じてる!すごい!”って思ったりしていました(笑)!」

――視聴者の皆様へのメッセージ
「撮影をしながら、めちゃくちゃ笑ったり、楽しんだりしていたので、とても面白いドラマになっていると思います。みなさん、ぜひ見てみてください!!」

■ベリッシモ・フランチェスコ
――出演が決まった時の感想
「オーディションの時は、他にも外国人のモデルさんやタレントさんが来ていましたので、可能性がほぼないと思っていましたね。でも、決まった時はびっくりしました!ホントに“私でいいの?”と思い、うれし過ぎて“何だコレ!”って感じでしたね(笑)」

――台本を読んだ時の感想
「“偏見を乗り越える友愛”のすごくいい話だな~と感じました。そして、イタリア人にも日本人にもあまり知られていない実話に基づいて作られていますので、勉強になりました」

――撮影を振り返って
「カッターボートに乗るシーンがあったのですが、そのシーンの練習のおかげで他のイタリア人の俳優さんたちと仲良くできました。そして、世界的にヒットしたクリント・イーストウッド監督の映画『硫黄島からの手紙』を見て、二宮さんのことを知っていたので、二宮さんのような天才俳優さんと共演できたこともすごくうれしかったです。これから友達に自慢できますね(笑)」

――視聴者の皆様へのメッセージ
「日本とイタリアの人々の心の素晴らしさが語られている、老若男女向けのめちゃくちゃいい話です!ぜひ、見てください!GRAZIE!」

■パオロ
――出演が決まった時の感想
「これまでに頂いたお仕事は出演が短いものばかりでしたので、ついに一つの作品で30秒以上テレビに出られそうだなぁと(涙)。率直にうれしく思いました」

――台本を読んだ時の感想
「日本語のセリフをたくさん覚えなくてはいけないだろうと覚悟をしていましたので、思っていたよりイタリア語のセリフが多くて少し安心しました(笑)。私はオペラ歌手ですので、日本とイタリアの歌を歌うシーンがそれぞれあり、うれしく思いました」

――撮影を振り返って
「冬の撮影で、天候が厳しいことも多かったです。その一方、連日の撮影の中、共演者のみなさんやスタッフさんのポジティブであたたかい雰囲気がとても印象に残っています。そして、二宮さんのイタリア語の発音や歌、マンドリンのパフォーマンスは、とても魅力的でした」

――視聴者の皆様へのメッセージ
「とても距離が遠い日本とイタリアですが、不思議と、文化や人々との距離はとても近いように感じています。『潜水艦カッペリーニ号の冒険』は、そんな日本人とイタリア人とのストーリーです。たくさんの笑いあり、ほんの少しの涙ありの物語です。楽しんで見て頂ければ幸いです」

■企画・狩野雄太氏(フジテレビ編成部)
「香苗役を考えている時にプロデューサーの岩田さんから愛希さんのことを聞き、主人公の速水が思いを寄せる“高嶺(たかね)の花”感もありながら、戦時下の小学校の先生としてたくましく日々生きていく大人の女性像も表現して下さると確信し、ご出演をお願いいたしました。愛希さんは実際にイメージ通りの香苗を完璧に表現して下さいました。またペッペさん、ベリッシモさん、パオロさんはオーディションをさせて頂き、3人ともそれぞれ強烈な個性があり、画面からも彼らの明るさ、楽しさ、生きていることの素晴らしさを感じさせてくれました。二宮さん演じる速水と香苗、アベーレと早季子の恋の行方と、決して交わることがない正反対の人生観を持つ速水とイタリア人たちが戦争を通じてどのような関係になるのかご注目頂ければと思います」

(C)フジテレビ