キャンプ用品の一つであるグランドシートですが、「何のために使うアイテムなのだろう」と疑問に感じている人もいるかもしれません。 また、キャンプ用品の購入にあたり、買うべきか悩んでいる人もいるでしょう。
本記事ではグランドシートが必要な理由や使い方、自作方法などを解説します。
グランドシートとは
ここ数年、人ごみを避けて楽しめるレジャーとしてキャンプブームが再燃しています。これまで行ったことがないけれど、これを機にチャレンジしてみようと考えている人も多いのではないでしょうか。
初めてであっても事前にある程度のキャンプ用品はそろえたいものです。しかし、さまざまな種類のキャンプ用品が販売されているので、初心者にとっては「必要なもの」と「あれば便利なもの」の違いがわかりにくいかもしれません。
そこでまずはグランドシートのはどのようなものなのかを簡単に紹介します。
グランドシートはテントの下に敷く
グランドシートはテントの下に敷くためのシートです。厚みや耐久性があるためテントに寝転んでも地面のゴツゴツさなどを感じにくく、快適に過ごすことができます。テントに寝泊まりするときだけでなく、レジャーやデイキャンプにも重宝するアイテムです。
テントを使うならグランドシートは必要
テントを使うならグランドシートは必須とされるアイテムです。アウトドア用品店やネット通販などで簡単に手に入るので探してみてください。代用品を使って自分で作ることもできます。
グランドシートが必要な理由
「わざわざグランドシートを敷く必要があるのだろうか」と感じる人もいるかもしれません。テントだけでも十分ならば、わざわざお金をかけて重いものを持っていきたくないですよね。そこで、ここではグランドシートが必要な理由を具体的に紹介していきます。
グランドシートの役割としては主に以下の4つが挙げられます。
- 結露や汚れからテントを守る
- 雨が降ったときに浸水を防ぐ
- 保温する
- レジャーシートの代用として使う
ひとつずつ解説していくので、ぜひご確認ください。
結露や汚れからテントを守る
グランドシートの最大の役割は、テントを結露や汚れから守ることです。
グランドシートを使うと、テントが直接地面に触れません。結露が防げるだけでなく、汚れからテントを守ってくれます。
特に役立つのが、雨上がりで地面の状態が良くないとき。テントを汚さずに済むので、キャンプをしたあとのお手入れも楽になります。また、汚れが少ないとテントも傷みにくくなり長持ちします。
雨が降ったときに浸水を防ぐ
雨が降ったときにテント内に浸水してしまうのを防いでくれるのもグランドシートが持つ役割です。キャンプ中に雨が降るとテントの底から雨水が染みてきて、せっかくのキャンプも台無しになってしまうかもしれません。
雨の度合いにもよりますが、グランドシートがあれば浸水は防げる可能性が高くなります。また、地面から上がってくる湿気も大幅に防げます。天気が変わりやすい山でキャンプをするなら、基本的にグランドシートを使用するのがおすすめです。
保温する
グランドシートは、保温する役割も持っています。山や森は、夜になると想像以上に温度が下がり、夏場でも肌寒く感じられるものです。厚着をしていっても寒いと感じることがあるでしょう。
テント内の寒さを和らげるには、テントの底から来る冷えを遮断させることが重要。グランドシートを敷けば遮断してくれるうえに保温効果も期待できます。1枚敷くだけでも暖かさはかなり変わるので、季節に関わらず持っていくのがおすすめです。
ただし、グランドシートがあれば防寒対策はいらないというわけではありません。テント泊をするのなら、しっかりそのほかの防寒対策も行いましょう。
レジャーシートの代用として使う
グランドシートはレジャーシートの代用としても使えます。比較的短時間のデイキャンプでも、レジャーシート代わりのグランドシートがあれば便利です。荷物置き場に敷いたり、片付けるときにキャンプ用品が汚れないように置いたりと、さまざまなタイミングで活躍するでしょう。
グランドシートの選び方
グランドシートは何を基準に選ぶと失敗がないのでしょうか。アウトドア初心者なら選び方に迷ってしまいますよね。ここではグランドシートの選び方について簡単に紹介します。
耐水圧
選ぶときの基準の一つとして挙げられるのが「耐水圧」です。これからグランドシートを選ぶのであれば「耐水圧」の数値が高いものを選ぶのがおすすめです。耐水圧の数値が高くなればなるほど、浸水のリスクを減らせます。
一般的には耐水圧が1,500ミリ以上だといいとされていますが、万全を期すなら2,000ミリ以上を選びましょう。
サイズ
大きさもグランドシートの選定ポイントになります。グランドシートは使う予定のテントよりも小さいサイズを選びましょう。テントよりも大きくなってしまうと、はみ出ている部分から雨が侵入する可能性があります。
すでに持っているグランドシートがテントより大きいようでしたら、グランドシートを折りたたんで使っても問題ありません。
グランドシートは100均で買える?
キャンプグッズもいろいろそろえるとお金がかかります。少しでも費用を抑えるために、グランドシートを100均で買えたらいいなと考える人もいるのではないでしょうか。しかし、残念ながら本格的なグランドシートは100均では手に入りません。安く済ませたい場合はセールの時期を狙ったり、他のキャンプ用品を買った際にもらうポイントを使ったりするなどの工夫をしてみるといいでしょう。
グランドシートは自作できる?
グランドシートは既製品を使用するのがもっとも手軽な方法です。しかし自作も可能なので、挑戦してみるのもいいでしょう。グランドシートの自作には、以下のようなアイテムが使えます。
- 厚手のブルーシート
- 農業用のポリエチレンシート
ブルーシートはホームセンターなどで簡単に手に入りますが、防水効果の高い素材で作られているのでグランドシートとしての役割をしっかり果たしてくれます。シルバーやオレンジなど、ブルー以外の色も販売されているので好みのものを探してみましょう。
ブルーシートで代用品を自作するときは、なるべく厚めのシートを選んでください。薄手のものは軽くて持ち運びやすいというメリットがありますが、シートが薄すぎるとどうしても耐久性が低くなります。長く使いたい場合は、#3000というサイズのブルーシートがおすすめです。
グランドシートの使い方
グランドシートは正しく使うことで大きな効果を発揮します。特に難しい使い方というわけではないので、使う前に覚えておくことが重要です。
ここからはグランドシートの具体的な使い方を解説していきます。グランドシートを初めて使うという人はぜひ参考にしてください。
テント設営前に敷く
グランドシートはテントを設営する前に敷きます。テント設営後だとうまく敷けなくなってしまうので注意してください。「デイキャンプやレジャーで短時間だけ使用する」「風がない」という場合は固定する必要はありません。
また、グランドシートはテントよりも小さめである必要があるので、もし実際に敷く段階になってサイズが大きいと感じたら、折りたたんで使いましょう。
ペグなどで固定する
風が強いと、グランドシートがめくれてしまう可能性があります。風が強い場合や長時間使うときなどは、必要に応じてペグなどで固定しましょう。
既製品は、グランドシートの四隅が固定できるようハトメになっています。ハトメを使って固定すると、快適に使用できるでしょう。自作する場合でも、ハトメ用の穴を開けておくと便利です。
キャンプにはグランドシートを持参するのがおすすめ
グランドシートはテントを結露や汚れから守ってくれるうえ、保温や浸水防止にもなるキャンプの必須アイテムです。トラブルさえも楽しめるという人であればなくても困りませんが、快適に楽しく過ごしたいのであれば1枚は用意しておくことをおすすめします。
グランドシートはブルーシートなどを使って自作することもできるので、既製品で気に入ったものがなかった場合は挑戦してみてもいいでしょう。大切なテントを長く使い続けるためにも、ぜひグランドシートを活用してみてください。