ダンス&ボーカルグループ・EXILEのパフォーマーで、三代目 J SOUL BROTHERSのリーダー小林直己が24日、東京・HMV&BOOKS SHIBUYAで自伝的エッセイ『選択と奇跡 あの日、僕の名字はEXILEになった』(きょう24日発売 1,980円 文藝春秋 320ページ)の記者会見に出席した。
不登校になった少年時代、哲学科の大学生からEXILEのメンバーになった経緯、HIROを筆頭にメンバーと深めていった絆、コロナ禍で相次ぐライブの中止に苦しんだ日々など、自身の半生を振り返った同書。
1人での記者会見を「不思議な感じ」「不安です。メンバーにいつも助けられていたんだなと思います」と言いながらも、1つひとつの質問に丁寧に答えていた小林。EXILE、三代目 J SOUL BROTHERS、GENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバーには既に同書を渡したといい、タイトルを見たTAKAHIROからは「もう名字はEXILEじゃないよね?」とツッコまれたことを明かす。小林は「NAOKI」から現在の「小林直己」という本名での活動に変更したことを振り返り「確かにそうだなって(笑)」と納得の表情を浮かべた。
また、後輩の白濱亜嵐や佐藤大樹からは「自分が知らない時代の話を知れて面白かったです」、早々に全編を読んだという橘ケンチからは「すごく直己っぽいし、同じ経験をしてきたメンバーとして、当時どう思っていたかをここまで深く話すことがなかったからとても面白かった」と感想を聞いたことも語られた。
同書にも登場する、EXILE加入前の“ギラギラしていた時代”については「自信がないと人前で踊れないので、ダンスの練習をして自分に自信をつけていくうちに、だんだん『誰にも負けてない』という思いが大きくなっていました。当時は、道でダンサーと出会っても『ダンスバトルするぞ』くらいの気持ちだった(笑)」と回顧し、AKIRAやMAKIDAI、USAとの出会いを「池袋のバーで見たAKIRAさんのショーがすごくかっこよかった。そこにMAKIDAIさんとUSAさんが来て、有名な人たちを見られたミーハー心と『負けないぞ』というダンサー心が葛藤して、なぜか虚勢を張りながら顎を上げて睨みつけるという行動を取っていました」と振り返った。後にMAKIDAIからは「あのときめっちゃ喧嘩売って来てたよね」と言われたという。
会見では、タイトルにちなんだ「最近起こった奇跡」として、関口メンディーが引っ越し先を探していて見つけた物件が、小林と同じ家だったことも明かされた。小林は「まったくの偶然でしたが、すっごく嫌でした(笑)」と述べながらも「でも仲良しです」と笑顔を浮かべた。