こどもりびんぐの「シルミル研究所」は11月19日、「学習塾」に関する調査結果を発表した。同調査は9月24日~10月28日、全国の小学生以上の子どもがいる男女280人を対象に、インターネットで実施した。
主に中学受験向けの塾への通塾経験を尋ねたところ、16.1%が「現在通っている」と答えた。「過去に通っていた」は12.5%、「通ったことはないが興味がある」は29.6%だった。
通塾経験のある人に、いつから通っていたか聞くと、最も多い回答は「小学4年生」(33.8%)で、「小学5年生」(18.8%)が続いた。通塾の頻度で最も多いのは「週に2~3回」(51.3%)となり、通塾の当初の目的は「中学受験」が67.5%、「成績向上」が27.5%、「高校受験を見据えて」が22.5%だった。
首都圏エリア、関西エリアで最も長く通塾経験のある塾を尋ね、「ママ・パパが選ぶ学習塾」としてランキング化した。首都圏エリアの1位は「日能研」、2位は「栄光ゼミナール」、3位は「早稲田アカデミー」、関西エリアの1位は同率で「日能研」「能関センター」「馬淵教室」となった。
日能研(首都圏)利用者からは、「楽しく通っていたし、友達もでき切磋琢磨して努力していた。親へのサポートも手厚く本当に感謝している」(中学生/40代・埼玉県)、日能研(関西)利用者からは、「大手の塾は情報量が違い、これまでの先生方の経験も違うのでアドバイスが的確で良かった」(中学生/40代・兵庫県)などの声が寄せられた。
能開センター(関西)利用者からは、「全く勉強をしなかった息子が"塾が楽しい"と言い、勉強を好きになってくれた」(小5/40代・奈良県)、馬渕教室(関西)利用者からは、「毎回確認テストがあって、理解して宿題ができているか確認できる。専用アプリが導入され、電話出来ない時間にメールを送ったり、指導報告書が見られて良い」(小4/40代・京都府)といったコメントがあった。
入塾時に最も重視したことを尋ねると、「通いやすいアクセス」(63.1%)が最も多かった。「通いやすい時間帯」「講師が良い」「子どもが行きたがった」「志望校の合格実績」「有名だから」が約2割で続いている。
具体的には、「仕事がフルタイムで送迎ができないので、一番近くの自転車で行けるところを選んだ」(小6/50代・大阪府)、「大手の塾の体験や入塾試験を受けてみて、子どもが一番行きたいと言った塾を選んだ」(中学生/40代・兵庫県)などの理由が挙がっている。
悩みについて聞くと、「長期休みの補習授業が、通常授業より金額がかなり増す点が家計には痛手。候補の塾全て、金額の点で悩みました」(小6/40代・茨城県)のように、金額面の内容が多く寄せられた。