女優の沢口靖子が主演を務めるテレビ朝日系ドラマスペシャル『お花のセンセイ』第2弾が、12月23日(20:00~21:48)に放送される。

  • 左から八嶋智人、沢口靖子=テレビ朝日提供

昨年8月に放送され、沢口が代議士役に初挑戦して話題を呼んだ同作は、華道家元にして衆議院議員の鳳丸子が持ち前の正義感で政界に風穴を開ける社会派コメディミステリー。第1弾では“神輿候補”として衆院選に担ぎ出され新人議員となった丸子が、“世界一の誠実さ”で永田町の悪しき慣習を打ち破る姿を描いた。第2弾では、最高得票数を獲得して再選した丸子が「一切記憶にございません」「秘書にお尋ねください」など政治家の常套句を連発し、選挙買収疑惑をスルーするまさかの展開からスタート。再選後に失言やスキャンダルを起こした議員たちが“魔の2回生”と報じられてきたが、清廉潔白だった丸子も“魔の2回生”になってしまったのか。

その騒動を機に、丸子と政策秘書・幸田光喜(八嶋智人)が大ゲンカ。会期中にもかかわらず幸田が休暇を取ることに。指南役を失った丸子は、巨大国家プロジェクトに関わっていた青年と知り合い、単身で政界の深い闇に斬り込んでいく。さらに政治家の不正が引き金となった立てこもり事件もぼっ発し、現場に突入後人質の身代わりとなった丸子は、犯人に向かって「必ずぶっ壊します」と宣言。丸子たちに協力する新聞記者・福武不二雄(梶原善)、丸子の叔父・加持勘三(伊東四朗)、丸子のお世話係・江ノ島薫(伊藤修子)らも登場する。

沢口と八嶋のコメントは以下の通り。

■沢口靖子(鳳丸子 役)

――第2弾のオファーを受けたときの率直なお気持ちを教えてください。

また八嶋さんとタッグが組めることを、とてもうれしく思いました。第1弾を見てくれた友人知人たちにもとても好評で、「ぜひまた見たい!」というお声もいただいていたので、本当にうれしかったです。

――“秘書役”八嶋さんとの再共演はいかがでしたか?

今回、八嶋さんの長ゼリフがあるのですが、すごく滑らかなセリフ回しで次々と言葉が出てくるのがお見事でした。丸子自身は後で気づくのですが、セリフの裏には丸子への愛情があったりして、またもや心をくすぐられてしまいました(笑)。

――丸子は衆議院議員2期目に入りましたが、演じる上で意識されたことは?

2期目を迎えてますます充実した気持ちと、やはり常に国民目線で国民の笑顔と幸せをいちばんに願っているという気持ちを変えずに演じました。

――第2弾のみどころを教えてください。

第1弾であんなに意気投合した丸子と幸田秘書ですが、今回は2人の間に隙間風が吹きます。また、丸子はたおやかな女性ですが、今回も政界にハリケーン級の大嵐を巻き起こします。ぜひ第2弾もどうぞ楽しみにしていてください。

■八嶋智人(幸田光喜 役)

――第2弾のオファーを受けたときの率直なお気持ちを教えてください。

沢口さんもおっしゃっていますが、やっぱり僕のまわりでも第1弾はとても評判がよかったです。新型コロナウイルスに翻弄された時期だからこそ、さわやかで誠実な物語がみなさんの心に響いたのかなと思いました。第2弾が早々に決定したのは率直にうれしかったですし、やっぱり沢口さんにまたお会いできるのが何よりもうれしかったですね。

――沢口さんとの再共演はいかがでしたか?

舞台で初めてご一緒したのは20年以上前ですが、沢口さんは何ひとつお変わりない。外側はもちろん心も内臓もすべて美しい方なのだと思います。それに、なんといっても沢口さんがいると現場がパッと明るくなって、作品に向かうみんなの気持ちがひとつになるんです。この丸子というキャラクターも、沢口さんのお人柄が反映されていて、政治を題材にしたドラマで軽やかさと誠実さを感じられるなんて、本当に稀有なこと。改めて沢口さんって素敵な人だなと思いましたし、尊敬の念を抱きました。でも……面白いことなんて何もしていないのに僕を見るだけで笑うのはやめていただきたいです(笑)。

――丸子は衆議院議員2期目に入りましたが、演じる上で意識されたことは?

実際に“魔の2回生”とよばれた方々がいらっしゃいましたよね。魑魅魍魎に取り込まれてしまったのか、ご自身が慢心してしまったのか……。そうならないよう丸子さんにも注意喚起しておかなきゃという、幸田の秘書としての使命感が強く出すぎてしまったことが今回のストーリーにつながっていきます。

――第2弾のみどころを教えてください。

やっぱり沢口さん演じる鳳丸子という人間の“強さ”かな。丸子先生にはどんな圧力がかかっても意志を曲げない強さがあり、“強い人”は“やさしい人”なんだなと感じます。 誰もがそうありたいと願いながらもなかなかできないことを体現してくれているドラマです。見終わったときに心にさわやかな風が吹くと思いますし、今の世の中とどう自分が関わっていくのかを考えるきっかけになる作品ですので、ぜひご覧いただき何かを感じていただけたらうれしいです。