京王電鉄は、三菱商事が展開する非対面発送サービス「SMARI(スマリ)」を鉄道会社として初めて導入し、鉄道を活用して集荷する実証実験を京王線・井の頭線で実施すると発表した。
「SMARI」は、提携する企業のレンタル商品・EC商品を専用の「スマリボックス」に投函することで、伝票記入などの手続きなく返却・返品ができるサービス。サブスクリプションによるレンタルサービスなどの成長に合わせて返却・返品ニーズが高まっていることから、駅で返却・返品できる環境を提供することで沿線の利便性向上を図る。
11月20日から実証実験を開始しており、2022年3月31日まで実施予定。初台駅、幡ヶ谷駅、桜上水駅、八幡山駅(京王リトナード八幡山)、永福町駅(京王リトナード永福町)の計5カ所に「スマリボックス」を設置し、返却・返品する商品を集荷する。集荷した商品は新宿駅から八幡山駅へ向かう下り列車に積載し、京王運輸世田谷営業所まで配送する。飛騨高山の農産物を担当する京王運輸の配送員が集荷作業を行う。
今回設置される「スマリボックス」は、「京王リトナード八幡山」のみ24時間利用可能。その他の場所は初電から終電まで利用可能となる。商品を返却・返品する場合は、レンタルサイト・ECサイトであらかじめ取得したQRコードを「スマリボックス」のモニターにかざし、印刷されたラベルを商品に貼り付けてボックスに投函することで、手続きが完了する。