連絡先アプリといえば、iPhone/iOSに標準装備のアプリのなかでも定番中の定番。デザインはともかく、住所氏名や電話番号を記録してほかのアプリから参照できるようにする、という機能・役割に大きな変化はありません。

その連絡先アプリ、ホーム画面からアイコンを消す(Appライブラリで保管)だけでなく、アプリを完全削除することもできます。ふだんやり取りする友人・知人はもれなく連絡先アプリに登録しているから、データが全部なくなったら一大事、削除するなどありえない、と考える人も多いはずです。

しかし、連絡先アプリを削除してもほとんど実害はありません。登録済データは削除前と変わらず参照できるし、データを新規登録することもできます。電話やメールといった定番アプリからの利用にも影響なく、ホーム画面から連絡先アプリのアイコンが消える以外ほとんど変わらない、といっていいでしょう。なお、連絡先アプリを削除しても、App Storeからいつでも無料で再ダウンロードできます。

Spotlightを利用した検索も可能です。名前や住所、電話番号といった連絡先に登録していたデータを検索ワードとして利用できるので、こちらも使い勝手に影響はありません。Siriに命令して電話をかけたりメールを新規作成したりすることも、連絡先アプリの有無に関係なく実行できます。

iCloudとの連携を無効化した状態で連絡先アプリを利用していた場合は、その間に登録したデータが消えてしまうことになりますが、以前にiCloudへバックアップしていれば、そのバージョン(アーカイブ)からデータを復元できます。よほど特殊な使いかたをしていないかぎり、連絡先アプリを削除しても登録済データに影響はないはずですよ。

  • 連絡先アプリを削除しても登録データは残され、ほかのアプリから変わらず参照できます