45歳でFIREして自由な生活を送りたいと思う人も多いでしょう。FIREは、多くの時間を自分の好きなように使えることが最大のメリットです。
今回は45歳でFIREをするにはいくらの資金が必要なのか試算してみました。自分に実現できそうなのか、参考にしてみてください。
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※画像はイメージ
試算の前提
今回の試算は、以下の前提で進めます。
・FIRE資金は家計支出ベースで計算
・支出は家計調査(2020年度)の数字を使用
・二人以上の世帯、単身世帯で分ける
・65歳以降は公的年金を受け取るものとし、1人あたり年間80万円とする(平均標準報酬額30万円で20年間勤務・賞与はなし)
・90歳まで生きるものとする
45歳でフルFIREをする場合
完全なFIREをするなら、90歳までにかかる生活費をすべて稼いでおく必要があります。
1.二人以上世帯
二人以上世帯の生活費は、家計調査(2020年)によると毎月約28万円、年間で336万円です。必要な生活費は下記のとおりです。
・65歳までの生活費：336万円×20年=6,720万円
・65歳以降の生活費：336万円－(年金収入80万円×2人分)×25年=4,400万円
・合計：1億1,120万円
2.単身世帯
単身世帯の生活費は毎月約15万円、年間で180万円であり、FIREに必要な資金は下記となります。
・65歳までの生活費：180万円×20年=3,600万円
・65歳以降の生活費：180万円－(年金収入80万円)×25年=2,500万円
・合計：6,100万円
二人以上の世帯は1億円以上、単身世帯でも6,000万円以上を用意する必要があります。45歳の時点でこの規模の資産を形成するのはなかなか難しいかもしれません。
45歳でセミFIREをする場合
完全なFIREは難しいなら、65歳までは少し働く「セミFIRE」を検討するのも1つの手です。パート・アルバイト、個人事業、資産運用などで毎月5万円、年間60万円を稼げるとした場合の必要な資金について見ていきましょう。
1.二人以上世帯
・65歳までの生活費：(336万円-120万円)×20年=6,720万円
・65歳以降の生活費：336万円－(年金収入80万円×2人分)×25年=4,400万円
・収入：60万円×20年(1人だけ働く場合)=1,200万円
・差引の合計：9,920万円
2人とも65歳まで働くとすると、差引の合計は8,720万円まで下がります。
2.単身世帯
・65歳までの生活費：180万円×20年=3,600万円
・65歳以降の生活費：180万円－(年金収入80万円)×25年=2,500万円
・収入：60万円×20年=1,200万円
・差引の合計：4,900万円
セミFIREだと、必要な資金はグッと減ることが分かります。これなら達成できる可能性があると感じる人もいるのではないでしょうか。
生活費は自分の場合で試算してみよう
上記のシミュレーションは、家計調査のデータを基にしたものです。自分の家計の場合で計算してみてください。また公的年金についてもいくら受け取れそうか確認しておきましょう。
またセミFIREをするなら、65歳までどのように稼ぐかも重要ですので、資金と合わせて検討してみてください。
