米NVIDIAは11月16日(現地時間)、同社グラフィックスカード製品向けのドライバの最新バージョン「GeForce Game Ready Driver 496.76」の提供を開始した。超解像技術の新バージョン「DLSS 2.3」に対応するほか、先行アクセスが始まった『BF 2042』にも正式対応する。既に安定版であることを示すWHQL認定を受けており、Windows 10 / Windows 11の両方で利用可能。配布ページから無料でダウンロードして適用できる。
超解像技術「DLSS」はバージョン「2.3」へ
NVIDIA DLSSは、GeForce RTXシリーズが備えるTensor Coreを用いた超解像アルゴリズム。今回この機能に最新版となる「DLSS 2.3」が登場し、対応タイトルやクオリティ、パフォーマンスを改善した。新バージョンでは動きベクトルを利用するようアルゴリズムが改良されており、スケーリングした際のイメージクオリティが高まっている。
NVIDIA Image Scalingに対応
また、新ドライバでは「NVIDIA Image Sharpening」の後継ともいえる機能「NVIDIA Image Scaling」に対応する点も特徴だ。これはレンダリング解像度を下げつつアップスケーリングして画面表示を行うという機能で、GeForce Experienceから利用可能。ゲーム中に「Alt+F3」キーを押すことで、シャープネスの度合いを任意に変更することもできる。
NVIDIA Image Scalingは、ゲーム側でサポートしていなくても利用でき、さらにNVIDIA製GPUに限らず他社製品でも使える点がポイント。NVIDIAはこの開発キット(SDK)をMITライセンスでGitHubに公開しており、AMDの超解像技術「FSR」に対応する形となっている。なお、マイナビニュースではFSRをRadeonとGeForceで比較しており、【Far Cry 6 Benchmark Preview - AMD版DLSSな「FSR」に対応、RadeonとGeForceで性能を試してみる】で詳しく紹介している。