ダンスロックバンドのDISH//が17日、日本テレビ系音楽特番『ベストアーティスト2021』(19:00~22:54)で「沈丁花」を歌唱し、コメントを寄せた。

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―─DISH//は結成10周年。どういうターニングポイントがあったか教えてください。

北村:(泉)大智が入ってすぐ、この4人になって僕も右手をケガしたままやった春ツアーがあって、そこから大きく変わったなって感じがしますね。ベースが抜けて、僕がケガしてギターが弾けなくなって歌だけになって、(それが)改めて4人で進んでいくんだなと感じたタイミングでした。

泉:事務所が一緒でDISH//のことは知っていたし見ていましたが、当時からすごいハングリー精神があるグループだなと思っていて、バンドをやりたい熱も伝わってきていました。

橘:外出自粛期間もあって(オンラインを通して)いろんな方に僕たちの楽曲を聴いてもらえることが多くなったこともターニングポイントなのかなと思います。

矢部: 2011年12月25日に結成してお披露目した時に、一度限りのイベントで結成されたと思っていたんです。それが終わってから、このメンバーで続けていくかどうする?と聞かれて、「やります!」と決断をしたのがターニングポイントだったなと思います。

―─日本テレビ2021年10月期土曜ドラマ『二月の勝者-絶対合格の教室-』の主題歌、「沈丁花」に込めた思いを教えてください。

北村:(マカロニえんぴつの)はっとりくんと曲を作る時に、塾に通っている子達というのはみんな一個の大きな目標があって、受かりたい学校は違えど同じ熱量で向かっている。ただ受験には受かる・受からないが残酷にもあるし、ただ一面だけを見て頑張れと背中を押すことはできないなと思っていて。多面的に見て「お母さんが作るご飯や帰る家じゃないか」と、そこから曲が走り出していきました。そこにはっとりくんが沈丁花という言葉を重ね合わせて、ポジティブな花の成長と塾に通っている子の成長にリンクさせていきました。受験生だけじゃなく幅広く、息子を切に思うお母さんだったり、いろんな物にトライしてつまずきながらも前に進む人の背中を押す曲になっているんじゃないかなと思います。

泉:ありがとうと伝えることの大切さをこの曲から教えてもらえますね。10代の人たちはなかなか親に素直になれなかったりしますが、20歳を超えてからやっとありがたみに気付き出せると思います。ただ時間は限られているし、今を大事にして欲しいなと思います。

橘:コード進行が前向きになるようなものだったりするので、細かいニュアンスも聴きながらドラマとリンクしたり、気づける部分があったらいいなと思います。

矢部:僕自身受験を経験していて、受験の時期って塞ぎ込んで一人だと思いがちですよね。家族や友達の支えに気づけない受験生ってたくさんいると思うので、そういう方々に聴いていただきたいなと思いますし、家があってごはんがあって…という当たり前のありがたみに改めて気づける楽曲だなと思うので、そういうことを感じて聴いていただけたらいいですね。