MBSの連続ドラマ『美しい彼』(11月18日スタート、毎週木曜24:59~ほか)の第1話先行試写および完成披露トークイベントが17日、都内で行われ、ダブル主演を務める俳優の萩原利久、FANTASTICS from EXILE TRIBEの八木勇征、共演の高野洸が出席した。
「BLアワード2015」で1位を獲得した凪良ゆう氏による小説を原作に、「吃音症」を持ち、幼い頃から周囲に馴染めず“ぼっち”を極める高校3年生の平良一成(ひら・かずなり)と、学校のカースト頂点に君臨し、圧倒的なカリスマとして人気を集める清居奏(きよい・そう)の分不相応の恋を描く。
自己表現が苦手な役を演じた萩原は、「とても構えましたし、準備をして臨んだ。言葉で自分の感情を表現できないので、目線や表情で感情を出さなくてはならず難しかった」といい、平良の感情は「目」で表していたと振り返った。
タイトルにもある“美しい彼”を演じた八木は「とにかく自分がなによりも美しい存在になって、立ち振る舞いも美しい人物でいようと思った。僕自身も恥じないようにと意識しました。難しかったのは、初めて平良に会ったときから徐々に変わっていく細かな心境の変化。微妙で分かりづらい部分を表現するのは難しかったです」と語った。
八木が挑んだ“美しい彼”について、萩原は「撮影中、清居だなって思える瞬間がたくさんあった。まず立ち方が違うし、清居くんも美しいけど、本人の美しさもある」と絶賛。ドラマの大学編に登場する小山和希(こやま・かずき)を演じた高野も「(八木は)ぷるっぷるな彼。マスク越しにお肌のぷるっぷる感が伝わってくるし、マスク外すと唇がぷるっぷるだった。素敵でしたね」と美貌にうっとりの様子。八木は「ぷるっぷるなんて言われたの初めて」と照れつつ、美容ケアは「朝の水洗顔だけ。化粧水と乳液は基本使わない」と明かして一同を驚かせた。
作品のストーリーにかけ「甘酸っぱい初恋のエピソード」を求められた3人。八木は「保育園の先生。すっごい優しくて。僕が泣いているとき、ほかの子を別の先生に預けて僕だけをあやしてくれた。そのとき『あ~好きだわ~』ってなりましたね」と告白。萩原は「小学1年生のときいつも帰っている男友達と初恋の子が同じだった。帰り道に初恋の子の家があったので、お互いかっこつけていましたね。『今日は僕のほうがかっこよかった』とか、『どんまい』とか、お互い励まし合っていました。こんなピュアな時代があったのかって…」としみじみだった。最後に高野が「中学1年のときガラケーを持っていた。当時、GREEが流行っていて、好きな子のGREEのページを毎日チェックしていました(笑)」と恥ずかしそうに打ち明けた。
また、最近あった「キュンとした出来事」は、「耳かき」と八木。「ただの耳かきじゃなくて、ライトがつく。その耳かきをケータイと電波で繋ぐと自分の耳の中を見ることができる。ただ、僕のケータイその電波受信したことなくて…。一目惚れして買ったけど、裏切られた。恋と失恋を経験した、みたいな」と苦笑した。
萩原は“大食いの八木”にキュンとしたようで、「ドラマの撮影中、2時間くらい空いたので2人で肉を食べに行った。僕はそんなに食は太くないんですけど、ふと横を見たら山盛りのライスと300グラムあるハンバークを、お弁当を食べた状態で来ているのにずっとパクパク食べていた。気持ちいいくらい口に肉が吸い込まれていく。キュンとしましたね~。食べているところを見るのが大好きなんですよ」とにんまり。八木は「誰がカービィだ」と突っ込み、笑わせた。