JR九州は17日、九州新幹線部分開業まで運転していた787系の特急「つばめ」を約17年ぶりに博多~鹿児島中央間で特別運行するツアー「懐かしの787系つばめ号乗車のたび」を、12月11・12日(各日日帰り)に実施すると発表した。
特急「つばめ」は、戦前・戦後を通じて日本の鉄道史に残る、スピードと最新の設計を誇る国鉄の花形特急列車だったという。1930年から約40年にわたり活躍した特急「つばめ」は、国鉄時代の1975年に一度姿を消したが、JR九州により、1992年に鹿児島本線で名門列車として再デビューを果たした。九州に甦った特急「つばめ」は、ガンメタル・カラーの重厚なボディとホテル並みの居住性・サービスを追求し、走り続けたが、九州新幹線の全線開業にともない、2011年3月11日をもって在来線特急列車としての運行を終了した。
12月11・12日に実施予定のツアー「懐かしの787系つばめ号乗車のたび」は、12月11日に博多発・熊本発で鹿児島中央駅へ、12月12日に鹿児島中央発で熊本駅・博多駅へ、787系を運行する日帰りの旅に。両日ともに肥薩おれんじ鉄道の八代~川内間を787系が走行する。参加者全員に記念乗車証もプレゼントされる。
このツアーはJR九州トラベルデスクのSTORES予約(クレジットカード決済限定)専用商品となっており、旅行代金はグリーン個室(定員4名)利用で12万円、グリーン席(定員1名)利用で3万3,000円などとなっている。