ローランドは、同社のフラッグシップ・シンセサイザー「JUPITER-X」「JUPITER-Xm」のサウンドや機能を強化するコンテンツを「Roland Cloud」のサブスクリプションサービスで提供開始するとともに、サービス利用のためのスターターキット「Roland Cloud Connect」を2021年11月26日に発売する。「Roland Cloud Connect」の市場想定価格は11,000円前後。
「JUPITER-Xシリーズ」は、「ZEN-Coreシンセシス・システム」音源を採用したローランドのフラッグシップ・シンセサイザー。今回、その「JUPITER-Xシリーズ」用に、追加音色や拡張音源の提供を「Roland Cloud」のサブスクリプションプランで開始する運びとなった。3万種以上用意された音色データをはじめ、拡張音源「Model Expansion」や「Wave Expansion」などのコンテンツも「JUPITER-Xシリーズ」で利用できるようになる。
同時にサブスクリプションサービス利用のためのスターターキット「Roland Cloud Connect」も販売が始まる。キットに付属のワイヤレス・アダプターをシンセサイザーのUSB端子に接続し、手持ちのタブレット/スマホにインストールした専用アプリ(iOS/Android対応)とワイヤレスで接続。アプリから「Roland Cloud」で提供されているライブラリの、追加音色や拡張音源の検索、試聴、インストールまでが、素早く簡単に行える。「Roland Cloud」には、今後も多数のコンテンツが追加されていく予定で、常に新しい音で演奏や楽曲制作ができるようになる。スターターキットにはワイヤレス・アダプターに加え、「Roland Cloud」の有料サブスクリプション・プラン「Pro」(年額99USドル)が1年間無料で利用できる特典コードを同梱する。
また、「Roland Cloud」では「JUPITER-Xシリーズ」専用のボーカル向け拡張音源の提供を同時に開始する。「Vocal Designer Model Expansion」をインストールした「JUPITER-Xシリーズ」に外部マイクを接続したのち、歌いながら鍵盤を演奏することで、演奏情報を元に加工されたボーカルの音声を出力できる。「Vocal Designer Model Expansion」では、26種類のボーカル用シンセサイザー・サウンド、100種類以上のエフェクト(音声加工機能)を収録。歌声に合わせたコーラス・パートの生成にロボットボイス、近年ヒップホップやエレクトロニック・ミュージックで多用される独特の機械的なボーカルサウンドを作り出すことが可能だ。