MMD研究所は11月17日、「テレワークにおけるデジタル端末の利用に関する調査」の結果を発表した。その結果、2021年1月1日以降のテレワークの状況は10.2%で、私物のデジタル端末で業務利用経験は64.7%であった。
スマートフォンを所有する20歳〜59歳の会社員の男女3,861人を対象に、テレワークの状況について聞いたところ、緊急事態宣言前(〜2020年4月6日)では「通常勤務を行っている(出社をしている)」が83.8%、「テレワークを行っている」が4.4%、「時差出勤とテレワークを並行して行っている」が4.1%、緊急事態宣言後(2020年4月7日〜2020年12月31日)では「通常勤務を行っている(出社をしている)」が68.2%、「テレワークを行っている」が 11.5%、「時差出勤とテレワークを並行して行っている」が11.8%、緊急事態宣言後(2021年1月1日〜)では「通常勤務を行っている(出社をしている)」が71.9%、「テレワークを行っている」が10.2%、「時差出勤とテレワークを並行して行っている」が10.3%であった。
テレワークをしていると回答した785人に使用しているデジタル端末について聞いたところ、「テレワークになったが、もともと会社で利用していたデジタル端末をそのまま使用している」が52.4%で最多、次いで「テレワークになったので、会社から新しいデジタル端末を支給された」が28.3%、「テレワークになったが、私物のデジタル端末を使用している」が15.5%であった。
また、現在テレワークを実施していると回答した445人を対象に、私物のデジタル端末で業務利用した経験があるかを聞いたところ、64.7%が「ある」と回答。ちなみに「しない」が29.7%、「私物のデジタル端末を持っていない」が5.6%であった。テレワークや職場以外で仕事をする際にセキュリティ面で気を付けている点については、「ウイルス感染の被害にあう」と「端末の盗難・紛失」が37.3%と最多、 次いで「メールを誤送信してしまう」が34.2%となった。
業務(普段している仕事)とZoomなどのビデオ通話・会議でテレワークを行ったことがある場所を聞いたところ、業務では「自宅」が65.8%、「自宅と自宅以外の場所」が15.5%、「自宅以外の場所」が13.0%となり、ビデオ通話・会議では「自宅」が68.5%、「自宅と自宅以外の場所」が10.3%、「自宅以外の場所」が10.8%。自宅以外でのテレワークの場所は、業務が「カフェなどの飲食店」が30.7%と最多、次いで「ホテル」が27.6%、「休憩スペースや公園などのベンチ」が26.8%。ビデオ通話・会議では「ホテル」が33.0%と最多で「シェアオフィス」が24.5%、「コワーキングスペース」が21.3%であった。
他の人(他社)の業務作業が見えたり、話しが聞こえてしまったことがあるものについて聞いたところ、「パソコンでの作業が見えた」のは「カフェなどの飲食店」が22.5%と最も多く、次いで「電車やバスなどの公共交通機関」が22.0%、「自宅」が10.3%。「スマートフォンでの作業が見えた」のは「電車やバスなどの公共交通機関」が17.8%と最多、次いで「カフェなどの飲食店」が11.0%、「自宅」が9.2%となった。「話しが聞こえた」のは、「カフェな どの飲食店」が23.6%と最も多く、次いで「電車やバスなどの公共交通機関」が21.3%、「自宅」が10.1%となった。