リクルートのSUUMOリサーチセンターは11月16日、1年以内に一戸建てを建築した建築者1,884名、および2年以内に一戸建ての建築を検討している検討者1,874名を対象に、インターネットで行われた。
1年以内に一戸建てを建築した人の建築費用(土地代を除く)は、首都圏(東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県)が平均3,320万円、首都圏以外が平均2,913万円となり、全国平均では2,988万円と、前年より109万円増加した。
一方、土地費用は全国平均1,678万円と、前年より192万円増加。首都圏の土地代は平均3,043万円と全国平均の約2倍となり、首都圏以外では平均1.361万円という結果に。また、建築時に「土地なし」であった人の割合は74.1%(前年比2.6ポイント増)。特に、首都圏では75.3%(同6.4ポイント増)と、過去5年で最多を記録した。
検討を始めるときの困りごとを聞くと、建築者(全国)は、「最初に何から始めたらよいかわからない」が4.2ポイント増加。また、「条件に合った土地が見つからない」も2年続けて増加しており、土地探しの際の不満として「希望するエリアに土地が見つからなかった」(40.6%)という声が多くあがっており、首都圏では前年から6.5ポイント増加した。
続いて、一戸建てを建築するにあたってどのような行動をとったかを調査したところ、「現地に行き、住宅展示場(モデルハウス)を訪問した」社数は平均2.6社と最も高いものの、その傾向は2018年(2.9社)から年々減少傾向に。また、「社名を検索」「クチコミを見た」「建築会社のホームページを見た」などは、いずれも微増となった。
他方、「オンラインで住宅展示場(モデルハウス)を見学した」や「オンラインでセミナー・相談会などに参加した」などは増加傾向に。自宅等から行える具体的な検討方法としては、「カタログやパンフレットの送付」(33.7%)、「電話での打ち合わせ」(30.3%)、「メールによる打ち合わせ」(26.6%)が多かったほか、「画面共有機能(Zoom等)を活用した打合せ」(18.1%)が、前年から8.5ポイントも増加した。