シャープは11月16日、ウォーターオーブン「ヘルシオ」の新製品として、「まかせて調理」とレシピサービス「COCORO KITCHEN」の各専用キーを設けた「AX-RA20」と「AX-HA20」を発表しました。AX-RA20は発売日が11月30日で、価格はオープン、推定市場価格は140,000円前後。本体カラーはグレー系ダークメタルとシルバー系ライトメタルの2色。
一方のAX-HA20は、発売日が12月3日で価格はオープン、推定市場価格は110,000円前後です。本体カラーはホワイト系とブラック系の2色となります。
AX-RA20とAX-HA20は、ヘルシオシリーズのスタンダードモデルです。両モデルとも、ガラス素材と一体化したブラック液晶パネルが外観上の特徴となっており、落ち着いた雰囲気で多様なキッチンになじむデザインです。AX-RA20の本体には、質感の高いメタル素材を採用しています。
2021年のヘルシオシリーズに対して、シャープは2つのコンセプトを掲げています。ひとつは料理そのものを楽しむユーザー向けの「家でのお料理が、さらにおいしく、楽しくなる」というもの。もうひとつは機器やサービスを上手に使うことで、家事負担を減らしたい子育て世代ユーザー向けの「毎日のおうちごはんをサポート」というものです。
今回のAX-RA20とAX-HA20は、後者の子育て世代向けという位置付け。シンプルな操作性にすることで、食事作りの労力が少しでも軽くなるように意識しています。ゆとり時間を創出するための「まかせて調理」機能と、料理の楽しさやレパートリーを広げる「COCORO KICHEN」がもっと使いやすくなるように、本体前面に専用キーを搭載しました。
本体前面のダイヤル/スタートボタンの下に4つの丸いキー(ボタン)を設けており、このうち一番右が「COCORO KICHEN」キー、右から2つめが「まかせて調理」キーになっています。
ヘルシオシリーズの「まかせて調理」は、庫内の食材やエリアで温度の低いほうにより多くの熱を与えるという、過熱水蒸気の特性を利用した調理機能です。冷凍・冷蔵・常温といった状態の異なる食材を同時に調理できます。分量もユーザーが自分で量る必要がありません。
今回の新機種(AX-RA20とAX-HA20)では、まかせて調理の操作性をシンプルにしました。食材を角皿や網に並べて庫内に入れ、「まかせて調理」キーを押し、液晶画面に表示される「網焼き 揚げる」「焼く」「蒸す ゆでる」「炒める」という4つのモードから調理したいメニューを選び、最後にスタートボタンを押すだけ。あとはほったらかしで全部ちょうどよく仕上がります。
一方の「COCORO KICHEN」は、クラウドを利用したレシピサービス。食材や料理の名前でレシピを検索するほか、調理履歴、おすすめ、人気メニューなどからもレシピを探せます。クラウド上にあるメニューをテーマごとにまとめたクックリストも用意しており、自分ではなかなか気付かなかったメニューが見つかるでしょう。
例えば、11月16日公開の「ワインに合わせて楽しむメニュー」には、パエリア、アボカドの肉巻き、えびとアスパラのタルタルソース、ピザ(クリスピー)、ガーリックチキンステーキ、ブルスケッタ風、ガーリックトースト、砂肝のオイル煮、スペアリブ、春巻き(ツナ)、チーズケーキを収録しています。食材を用意したあとは、スマホ上で気に入ったメニューを1つ選択して、ヘルシオ本体に送信すれば準備完了です。
AX-RA20とAX-HA20とも、総庫内容量は30L、本体サイズはW500×D435×H390mm、重さは約24kg。加熱室の有効寸法はW395×D310×225mm。搭載メニュー数は148メニュー(自動メニューは130メニュー)。上位モデルのAX-RA20は2品同時あたために対応し、ワイド角皿×2、ハーフ調理網×2を付属。AX-HA20はワイド角皿×2、調理網×1を付属します。