ホンダが実施しているカーシェアリング「EveryGo」(エブリゴー)は、アプリ予約をすれば好きなときに自動車を借りて運転できるサービスです。自動車が必要になったタイミングで使える便利なシステムですが、駐車ステーションの場所や利用料金など不明なことも多いでしょう。
本記事ではホンダのEveryGoについて、利用方法や料金体系などをくわしくご紹介。選べる車種やペット同乗の可否なども併せてご説明します。
ホンダが取り組んでいるカーシェアリングサービスの特徴を学んでいきましょう。
「EveryGo」とは
「EveryGo」は2017年11月にサービスをスタート。良心的な価格で最新モデルを利用できると好評です。
初期費用0円
EveryGoの利用には会員登録が必要ですが、入会料や月会費は無料です。実際に自動車を借りる際の利用料金だけなので、誰でも気軽に登録できます。
7都府県で運営
EveryGoは全国の都市部を中心に、東京や福岡をはじめ福島や千葉、神奈川、愛知そして大阪の全7都府県で展開。約140のステーションにておよそ200台ものホンダ車から選べます(2021年9月時点)。
会員数は延べ5万人以上
EveryGoの会員数は現在5万人以上(2021年8月末時点)。登録者の年代は20~40代の方々が中心で、性別問わず利用されています。
サポートが充実
乗車中に発生したトラブルには、オペレーターが24時間365日いつでも対応してくれます。自動車の基本操作など不明点には電話ガイドで対応。キーの閉じ込めやバッテリー上がりなどの際は現場での処理が行われます。
事故発生時には救急車の手配から保険会社への連絡までオペレーターが担当。万一の事態への備えも万全です。
・車両操作などのガイド(操作方法が不明など)
・現場対応サービス(ガス欠対応、工場への車両牽引など)
・事故や故障への対応(病院や代替交通手段の手配など)
法人利用にも対応
EveryGoでは領収書をメールまたはWebから簡単に発行できるので、ビジネスシーンにも最適です。
メールからの発行は自動車返却後に届くメール内のURLから移動し、宛名を入力してダウンロードするだけ。Webの場合はマイメニューから利用履歴を選択して、メールと同じく領収書をダウンロードすれば手続き完了です。
「EveryGo」の利用方法
EveryGoの利用前には、スマホにEveryGoアプリをダウンロードしておきましょう。会員限定の特典などがありお得です。
会員登録
入会に必要なのはICカード運転免許証とクレジットカードの2種類。申請完了までの目安はおよそ7分です。
EveryGo公式サイトにて規約に同意してメール認証した後、運転免許証の画像などを入力します。SMSで届く暗証番号を入力すれば会員登録申請完了。通常は申請から24時間以内に審査結果が通知されます。
予約
EveryGoの利用予約はアプリから、24時間いつでも好きな時間帯に行えます。アプリにログインしたら希望するステーションと車種、日時などを選択。内容を確認した後にSMS認証して予約完了です。
EveryGoでは会員以外の運転は認められていませんが、予約時に追加登録すれば同乗者も運転できます。遠くに出かけるなら忘れずに登録しておきましょう。
利用
利用当日はステーションへ出向き、スマホで手続きを行います。手続きは予定時間の15分前から開始。駐輪施設はないので自転車や自家用車での来場は厳禁です。
まずは予約した車両の番号とナンバープレートが一致する自動車を探し、スマホで「アンロックして利用を開始する」ボタンを選択。安全点検して問題がなければアプリで「利用を開始する」ボタンを選び、キーを差せば運転できます。キーは助手席前にあるグローブボックス内にあるので取り出してください。
入出庫には運転席の上部に収納されている定期券が必要です。車内は禁煙なので、喫煙者は注意しましょう。
返却
利用を終えた自動車は、乗車前に手続きをしたステーションへ返却します。車内にあるクリーニングキットで掃除したらキーを元の位置へ戻し、アプリで施錠。登録済みのクレジットカードで料金を支払います。
返却前には燃料計のチェックも忘れずに。返却の際に燃料計が半分程度を差していたら給油が必要です。走行距離が200km以上のときは、ガソリンを満タンにして返却すると合計金額が200円割引になるので覚えておきましょう。
ペットとの同乗は?
EveryGoではペットをそのまま車内に乗せることはできません。ペットを乗せる場合はケージに入れた状態で、ラゲッジスペースを活用するようにと定められています。ステーションによってはペットの乗車自体を禁止しているので注意してください。
「Dogs with EveryGo」で愛犬とお出かけ
EveryGoの新サービス「Dogs with EveryGo」ならペットとのお出かけが可能に。ホンダの純正アクセサリーを車両に装着することで、車内で一緒に過ごせますよ。
Dogs with EveryGo対応ステーションは東京と横浜、大阪の計3か所。車種もN-BOXなど3種類に限定されていますが、愛犬家の皆さんには嬉しいサービスでしょう。
自動車のラインナップ
2021年9月現在は大きく分けて5種類のホンダ車から選択可能。多くの自動車に安全運転支援システムが搭載されているので、安心して乗車できますよ。
軽自動車
4人程度でのドライブやお出かけには軽自動車がうってつけ。家族旅行にもおすすめです。
・N-WGN
・N-VAN +STYLE FUN
・N-BOX
・N-BOX Custom
コンパクト
コンパクト車はフィット3台がラインナップ。ホンダの新型電気自動車Honda eも借りられます。
・フィット HOME
・フィット NESS
・フィット CROSSTAR
・Honda e
ミニバン・SUV
ミニバンとSUV車は定員数の多さが特徴的。大人数での外出に最適な車両です。
・フリード ハイブリッド
・フリード ハイブリッド CROSSTAR
・ヴェゼル ハイブリッド
・STEP WGN
セダン・スポーツ
他のタイプと比較して車種は少ないですが、5人乗りの燃料電池自動車もカーシェアに対応しています。
・S660 α
・CLARITY FUEL CELL
「EveryGo」の料金プラン
EveryGoの支払い金額は基本的に自動車の利用料金+距離料金で決まります。距離料金は車種・プラン問わず1kmあたり一律17円です。
平日利用プラン
平日の利用料金は通常15分間ごとに200円かかります。利用時間が8時間または16時間を超えた場合は固定料金に切り替わるので便利です。
8時間未満 | 8時間以上 | 16時間以上 | 距離料金 | |
軽自動車 | 200円 (15分ごと) ※CLARITY FUEL CELLは400円(15分ごと) |
3,780円 | 4,780円 | 17円 (1kmあたり) |
コンパクト | 4,780円 | 5,780円 | ||
ミニバン・SUV | 5,780円 | 6,780円 | ||
セダン・スポーツ |
ナイトパック
21:00~翌7:00の間にEveryGoを利用すると、基本料金1,500円と距離料金の合計額が支払い金額になります。Honda eとCLARITY FUELCELLはナイトパック非対応です。
延長料金
レンタル時間が予定を超過するときは、返却予定時間15分前までに延長手続きが必要になります。手続きを忘れると無断延長とみなされるので忘れず手続きしましょう。
延長料金(手続きあり)
・Honda e → 200円
・Honda e以外 → 75円
無断延長(手続きなし)
・CR-V・CLARITY FUEL CELL → 800円
・上記以外 → 400円
※料金はすべて15分ごとの計算
キャンセル手数料
予約のキャンセル手続きは利用開始時間の15分前まで可能です。手続きしないと予定の利用時間に応じた料金全額を支払うことになります。
さらなる快適な移動に向けた取り組みも
EveryGoは2021年4月から、シェアサイクルサービスと小田急電鉄株式会社との連携をそれぞれ実施。従来よりも広範囲にわたる移動がしやすくなりました。
シェアサイクルサービスとの連携
連携を開始したのは「Charichari」と「HELLO CYCLING」の2種。EveryGoアプリを起動すればシェアサイクルの利用予約もできます。EveryGoステーションまで自転車で移動できるので便利ですよ。
Charichariは東京都台東区と墨田区、福岡市そして名古屋市でサービスを展開。HELLO CYCLINGは東京と神奈川で利用できるサービスです。
公共交通機関との連携
EveryGoが連携した小田急電鉄のサービスは、電車やバスなど目的地への移動手段を提示してくれるアプリ「EMot」(エモット)。今回新たにEveryGoステーションの検索も可能にしました。電車で出かけた後に自動車で観光地を巡る、といった利用方法も実現できます。
ホンダのカーシェアサービスでストレスフリーな移動を実現
「EveryGo」は7都府県に約140もの拠点を置くホンダのカーシェアリングサービスで、会員数は5万人以上にも上ります。利用方法はアプリで予約した車両をステーションで借り、運転し終わった後は元のステーションに返却するだけ。予約や利用はもちろん、サポートも24時間対応です。
選べる車種は軽自動車からセダンまで多岐にわたり、電気自動車「Honda e」もラインナップ。多彩な料金プランで、平日や夜間など利用する時間帯に合わせたお得パックが選択できます。条件を満たせばペットとのお出かけも実現できるでしょう。