一時期の危機的な状況はようやく脱したとは言え、まだまだ予断を許さない新型コロナウイルス禍。収入や雇用の先行きが不透明な中、将来に向けて様々なリスクヘッジを行なっているという人も多いかもしれない。

将来への備えとして有効な手段の一つとして、貯蓄や各種保険を思い浮かべる人もいるだろう。それでは、順調にお金を貯めている人は、実際にはどんな保険に加入しているのだろうか。

そこで今回は、 貯蓄1,000万円以上のマイナビニュース男女会員358人を対象にアンケート調査を実施。「最も重要視している保険・最も入る必要のないと思う保険」などを聞いた。

  • 貯蓄1,000万円以上の人が考える、保険を選ぶ基準って?

Q.あなたは何らかの保険に入っていますか?

「はい」(89.9%)
「いいえ」(10.1%)

Q.どの保険に入っていますか? 該当するものを選択してください(複数選択可)

1位「医療保険・入院保険」(61.5%)
2位「自動車保険」(61.2%)
3位「死亡保険」(56.5%)
4位「火災保険」(52.2%)
5位「がん保険」(38.5%)
6位「個人年金保険」(35.4%)
7位「損害保険」(28.3%)
8位「自転車保険」(21.1%)
9位「介護保険」(12.7%)
10位「学資保険」(12.4%)
11位「バイク保険」(11.8%)
12位「ペット保険」(11.2%)
13位「就業不能保険」(9.3%)
14位「積立保険」(9.0%)
15位「旅行保険」(4.3%)
16位「女性保険」(4.0%)
17位「認知症保険」(1.9%)
18位「その他(自由回答)」(1.2%)

Q.前問で選んだ保険の中で、最も重要視している保険は何ですか?

1位「医療保険・入院保険」(31.4%)
2位「自動車保険」(16.1%)
3位「死亡保険」(14.9%)
4位「個人年金保険」(12.7%)
5位「がん保険」(7.8%)
6位「火災保険」(6.2%)
7位「積立保険」(2.8%)
8位「損害保険」(2.2%)
9位「就業不能保険」(1.9%)
10位「自転車保険」(1.6%)
11位「学資保険」(0.6%)
11位「ペット保険」(0.6%)
11位「その他(自由回答)」(0.6%)
14位「介護保険」(0.3%)
14位「バイク保険」(0.3%)

Q.前問で選択した保険に入っている理由を教えてください(自由回答)

■「医療保険・入院保険」

・「持病があり、いつ入院、通院をするかわからないので」(49歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「一人暮らしなので、医療保険は最低限必要だと思う」(33歳男性/クレジット・信販/IT関連技術職)
・「病気になり、入院したときはとても助かるので。医療保険はいちばん大切だと思っています」(47歳女性/フードビジネス/専門サービス関連)
・「事故や病気の可能性は否定できないし、今の時代だとなおさらだから」(41歳男性/その他/事務・企画・経営関連)
・「コロナでいつ感染して入院するかわからないから」(37歳男性/農林・水産/建築・土木関連技術職)
・「長期入院や、高度な手術が必要になったときに必要かもしれない」(56歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「もしもの病気やケガで高額の医療費が必要なときに備えて医療保険に加入しています」(54歳男性/その他/技能工・運輸・設備関連)
・「急な病気では、やはり多額の資金が必要になるから。家族でも入院した経験のある人があるので、その時に保険に入っていて良かったと思ったことがあった」(40歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「もし万が一の際、医療費や入院に関わる費用などの手助けだけでなく、家族などの周りに極力迷惑をかけたくないことが最大の理由です」(59歳男性/教育/事務・企画・経営関連)
・「いつ怪我や病気になるかはわからないし、高額の医療費を自腹で払う羽目になるよりはいいと思って」(42歳男性/食品/営業関連)
・「予期せぬ高額な医療費が発生した場合の治療費と、休業による収入の安定を図るため」(53歳男性/不動産/専門職関連)
・「今は健康なので良いが、今後年齢が上がるにつれ病気や万が一の事故による入院の際、高額な入院料がかかっても、少しは加入している保険で賄えたら助かると思い加入」(59歳男性/総合商社/事務・企画・経営関連)
・「万が一で入ってますが、基本的には保険が必要になるような生活をしないように心がけています」(52歳男性/電力・ガス・エネルギー/営業関連)
・「いざという時に困るからです。金融資産が1億あるなら医療保険に保険に入らない選択もあるかもしれませんが、金持ちではないので保険は必要です」(49歳男性/ホテル・旅館/事務・企画・経営関連)
・「老後の入院出費に備えたい」(58歳男性/その他/その他・専業主婦等)

■「自動車保険」

・「事故発生は身近な問題として認識しているから」(53歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)
・「事故での保険対象範囲が良く、価格が安めだったから」(56歳男性/その他電気・電子関連/メカトロ関連技術職)
・「自動車事故は高額になることが多く、いざというときのため」(44歳男性/サービス/その他技術職)
・「自動車を運転する頻度は高く、事故の場合、被害も大きくなるため」(59歳男性/ガラス・化学・石油/営業関連)
・「通勤で車を運転しているので、いつ事故を起こしてしまうか分からないから」(31歳男性/コンピューター機器/IT関連技術職)
・「自動車事故は常に起こす危険性があるから、保険に入っておくのは必須だと思う」(59歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「思いがけない事故による高額な補償を支払わなくてはならなくなったら困るので」(52歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「他人を巻き込んでしまったときは、物損事故を起こした際には自分の負担が非常に大きくなるから」(56歳男性/その他メーカー/営業関連)
・「万が一に備えて。万が一はいつもそばにいるから、いつ何が起こるかわからない。危険なことはしないが、危険がやってくることは往々にしてある」(39歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「自動車事故を起こし、相手や自分が重症だったり死亡したりして多額の損害賠償金や治療費が必要な場合でも、保険に加入していれば億単位の賠償を保険会社にまかなってもらえるので」(59歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「他者に対する保険だから」(58歳男性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

■「個人年金保険」

・「自分が死んだ時に、残った家族に確実に残せるから」(41歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「家族で自分しか働いていないから、何かあった時に重要」(43歳男性/輸送用機器/メカトロ関連技術職)
・「元本保証はないですが、金利1%の完全保証、10年満期でそれ以降は1年毎の更新だからです」(58歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「私が万が一の時に、家族が生活できるようにするため」(47歳男性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
・「自営業者なので、年金に期待できないので」(49歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「定年退職後に年金だけでは絶対に生活ができないので、この積立保険は非常に重要だと思っている」(45歳男性/通信関連/事務・企画・経営関連)
・「将来の老後が心配です。少しでもお金を貯めておかないと、生活出来ない可能性があるためです」(45歳男性/その他/専門職関連)

■「死亡保険」

・「銀行の定期預金が低利率なので」(59歳女性/食品/事務・企画・経営関連)
・「将来の年金に対する補完的役割のため」(47歳男性/サービス/営業関連)
・「老後の備え。若いころに加入したので利回りが良い」(57歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「60歳になると積み立てた分のお金に利息がついて戻ってくるから」(46歳女性/教育/事務・企画・経営関連)
・「残された家族のために、死亡保険には加入するのがベストな選択です」(52歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「夫と年齢が離れているので夫が定年したあとや、その先、自分ひとり暮らしになった時に生活していけるように、などを考えて」(52歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「保険に加入するかどうかの基準として、将来滅多に起きないが、起きたら手持ちの資金では到底払えない、という2点の基準を満たした場合のみ保険にすることにしています。自分にとってそれを満たすのが死亡保険なので、それには加入しています」(37歳男性/官公庁/公共サービス関連)

■「がん保険」

・「医療費負担が大きく、万が一に備えて」(56歳男性/信託銀行/営業関連)
・「ガン治療は高額になりやすい。貯金できなくなるのが不安だから」(27歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「50歳を過ぎ、ガンになる可能性が高くなったから」(50歳女性/その他/専門サービス関連)
・「ガンが多い家系なので、自分もそうなるかもしれないからです」(48歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「いまは実に3人に1人の割合で、ガンに罹患する時代です。ささやかではありますが、その、もしかしてのことが起きる前に保険加入しておくことは必要と考えています!」(38歳女性/その他/その他・専業主婦等)

■「火災保険」

・「万が一、家が損害を被った場合のリスクヘッジ」(33歳男性/専門コンサルタント/営業関連)
・「家事・水漏れ・もらい火などの安心のため」(36歳女性/不動産/事務・企画・経営関連)
・「発生頻度は極めて少ないが、ロスする費用と再建費用が大きすぎるため」(59歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「火災にも使えますし、津波などの水害にも対応しているので一番必要かなと」(38歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「災害に備えるため。ハザードマップを強く意識するきっかけにもなった保険」(36歳男性/不動産/専門職関連)
・「賃貸なので、入らなければならないからです」(44歳女性/教育/専門サービス関連)

■「積立保険」

・「満期時の償還金額を当てにしている」(53歳女性/専門店/販売・サービス関連)
・「現在加入している積立保険は利率が高いため」(50歳男性/流通・チェーンストア/IT関連技術職)
・「元本割れがなく銀行に預けるより利率がいいので、預貯金のかわりにするため」(30歳女性/公益・特殊・独立行政法人/公共サービス関連)

■「損害保険」

・「何か起きたことに備えて」(43歳男性/フードビジネス/販売・サービス関連)
・「損害賠償を軽減したいから」(52歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「会社で決まりなので」(51歳男性/総合電機/メカトロ関連技術職)

■「就業不能保険」

・「働かなくなったら終わりだから」(33歳男性/専門商社/営業関連)
・「自分が働けなくなると家族が困るため」(47歳男性/流通・チェーンストア/営業関連)

■「自転車保険」

・「移動が自転車中心だから」(57歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「他人に迷惑をかけてしまう可能性があるし、他人を死亡させた、あるいは障害を与えてしまったときには、自分にとって大きな負担を負うことになるから」(50歳女性/人材派遣・人材紹介/その他・専業主婦等)

Q.あなたは入る必要がないと思う保険はありますか?

「はい」(77.4%)
「いいえ」(22.6%)

Q.入る必要がないと思う保険は以下のうちどれですか? 該当するものを選択してください(複数選択可)

1位「ペット保険」(40.1%)
2位「学資保険」(29.6%)
2位「バイク保険」(29.6%)
4位「女性保険」(29.2%)
5位「旅行保険」(19.9%)
6位「就業不能保険」(17.7%)
7位「死亡保険」(17.3%)
7位「認知症保険」(17.3%)
9位「個人年金保険」(13.4%)
10位「積立保険」(12.6%)
10位「自転車保険」(12.6%)
12位「介護保険」(9.4%)
13位「がん保険」(8.7%)
14位「自動車保険」(8.3%)
15位「医療保険・入院保険」(7.6%)
16位「火災保険」(6.5%)
17位「損害保険」(5.4%)
18位「その他(自由回答)」(2.2%)

Q.前問で選んだ保険の中で、最も入る必要のないと思う保険は何ですか?

1位「ペット保険」(19.1%)
2位「女性保険」(10.8%)
3位「死亡保険」(10.1%)
4位「学資保険」(9.7%)
5位「バイク保険」(8.7%)
6位「旅行保険」(6.5%)
7位「就業不能保険」(6.1%)
8位「個人年金保険」(4.3%)
9位「自転車保険」(4.0%)
10位「認知症保険」(3.6%)
11位「積立保険」(3.2%)
11位「自動車保険」(3.2%)
13位「がん保険」(2.9%)
14位「医療保険・入院保険」(2.2%)
15位「介護保険」(1.8%)
15位「火災保険」(1.8%)
17位「その他(自由回答)」(1.4%)
18位「損害保険」(0.4%)

Q.前問で選んだ保険が入る必要がない思う理由を具体的に教えてください(自由回答)

■「ペット保険」

・「ペットを飼うつもりもないし、飼う余裕もないので必要がない」(49歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「ペットを飼っていないのと、保険料金と補償内容が見合わないと思うので」(58歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「費用対効果が薄そう」(46歳男性/輸送用機器/事務・企画・経営関連)

■「女性保険」

・「男性なので、明らかに対象外だから」(48歳男性/サービス/事務・企画・経営関連)
・「女性に特化しているようだが、メリットが感じられない」(33歳男性/教育/専門職関連)
・「加入している入院保険に、女性特有の疾患に関する保証内容があるので」(54歳女性/医療・福祉・介護サービス/専門サービス関連)

■「死亡保険」

・「未婚で、将来孤独の可能性が高いから」(54歳女性/その他電気・電子関連/事務・企画・経営関連)
・「私はもともと稼いでいないので、死んでも影響ないと思うので」(55歳女性/専門店/販売・サービス関連)
・「独り身なので、死亡保障があっても自分のものにならないから」(52歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「夫がいるので、自分が亡くなっても大丈夫だと思うから保険は必要ない」(41歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「子どもがいないので、ある程度の預金があれば残すための保険は入らなくてよいと思う」(55歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「自分の死後のことまで心配する必要はない」(59歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「自分が死んだ後のことなんて何もわからないし、何かを残す必要もない。そのことだけ心配しても、死亡するときは死亡するのだからどうにもならない。とにかく今の自分には必要ないと思っている」(39歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「死んでから自分の為に金がかかる事を生前に一切無くしておけば、死後に誰かの為にお金を残すことは財産だけで十分だと感じてます。自分は独身なので、それが可能なのでしょう」(53歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「もう59歳なので、死亡しても死亡退職金や遺族年金や貯蓄により、残された家族が十分生活できると考える」(59歳男性/ガラス・化学・石油/営業関連)
・「いわゆる生命保険ですが、ある程度お金を貯蓄している方なら、年を取るごとに毎月の掛け金が高額になったり保障内容が下がったりします。もちろん、死んだ後に家族がお金で困らないことにこしたことはありませんが、60歳以降は生命保険を解約し、解約金とともに毎月の生命保険の掛金を貯蓄に回した方が良いと思われます」(59歳男性/教育/事務・企画・経営関連)
・「生涯一人と決めているので、自分が亡くなった後に受け取る相手がいない」(49歳男性/食品/販売・サービス関連)

■「学資保険」

・「養育費を貯めておけばいいだけだから」(47歳男性/流通・チェーンストア/営業関連)
・「貯蓄と死亡保険の方が確実だから」(54歳男性/その他電気・電子関連/メカトロ関連技術職)
・「今は利率が低いから、あまりメリットを感じない」(41歳男性/銀行/事務・企画・経営関連)
・「その分の資金を投資に回した方が、リターンを見込める」(35歳男性/銀行/営業関連)
・「税金面でのメリットがある訳ではなく、銀行の積立預金では十分賄える」(57歳男性/その他金融/営業関連)
・「子どもが成人になったので、もういらないと判断している」(51歳男性/ソフトウェア・情報処理/メカトロ関連技術職)
・「もちろんお子さんのいるご家庭には必要でしょうが、うちには子どもがおりませんので」(52歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「子どもの少子化により、国や自治体がフォローしてくれたらよいと思います」(53歳男性/不動産/その他・専業主婦等)

■「バイク保険」

・「バイクに乗らないので、加入する必要はありません」(52歳男性/設計/営業関連)
・「バイクを持っていない」(33歳男性/専門コンサルタント/営業関連)
・「バイク(自動二輪)は持っていないし、今後も購入しないから」(41歳男性/その他/事務・企画・経営関連)

■「旅行保険」

・「旅行はあまり行かないですし、飛行機にもほとんど乗らないので」(38歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「現在は世の中がこのような状態で、旅行は自粛しているので」(37歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「旅行はあまり行かないから! 旅行先の被害などは旅行回数と比較すると、保険料を払うよりも安くすむと思うから! 自己責任で防げると思う」(50歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/技能工・運輸・設備関連)
・「旅行は唯一の趣味と言ってよいほど好きで、コロナ禍の前は半年に一度必ず行っていましたが、入ったことはありません、旅行期間だけの掛け捨て保険はあまりに非効率というか、もったいないと思います。安全を保険で買うと思えば安いのかもしれませんが、それを差し引いてももったいないの方が先に立ってしまい、入る気になりません」(49歳男性/ホテル・旅館/事務・企画・経営関連)
・「旅行の時点で自己責任で行くべき」(48歳男性/精密機器/メカトロ関連技術職)

■「就業不能保険」

・「自身が公務員であるため」(36歳男性/官公庁/公共サービス関連)
・「貯金で生活できるのではないか、と思う」(50歳男性/流通・チェーンストア/IT関連技術職)
・「保険金の審査が通りにくいと聞くので」(30歳女性/公益・特殊・独立行政法人/公共サービス関連)
・「定年まで2カ月弱。その後、働く気が全くないので」(59歳女性/化粧品・医薬品/その他技術職)
・「働いていないからです」(58歳男性/その他/その他・専業主婦等)

■「個人年金保険」

・「コスパが悪い」(28歳男性/海運・鉄道・空輸・陸運/専門職関連)
・「自分で運用したほうがいいのではないかと思う」(56歳男性/システムインテグレータ/IT関連技術職)
・「老後に貰える10万より、いま使える1万の方が価値は高いと思うので」(46歳男性/フードビジネス/事務・企画・経営関連)
・「お金に余裕がある人は、保険全般が要らない」(42歳男性/その他/その他・専業主婦等)

■「自転車保険」

・「自転車に乗らないので」(40歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「損害賠償保険に入れば補償されるから」(47歳男性/生命保険・損害保険/事務・企画・経営関連)
・「自動車保険に付随していることがあるので、あえて入る必要はない」(44歳男性/サービス/その他技術職)
・「自転車は普段から乗ってますが、かなりスピードを落として乗っています。危険予想をかなりのレベルアップしての運転なので、自転車保険は要らないと考えています。まず他人を自転車で怪我させることはない、と考えています」(52歳男性/電力・ガス・エネルギー/営業関連)

■「認知症保険」

・「リスクを細分化しすぎのため」(39歳男性/放送・新聞/営業関連)
・「家族の中で、該当する症状の人がいないこと。そのような心配をするよりも、自分の好きなことをして毎日ご機嫌さんで過ごしていれば、認知症になる暇がないと思います」(52歳男性/その他/その他・専業主婦等)

■総評

調査の結果、貯蓄1,000万円以上のマイナビニュース会員が最も重要視している保険のトップは、「医療保険・入院保険」(31.4%)となった。以下、2位「自動車保険」(16.1%)、3位「死亡保険」(14.9%)、4位「個人年金保険」(12.7%)、5位「がん保険」(7.8%)と続く。 一方、最も入る必要のないと思う保険では、1位は「ペット保険」(19.1%)。2位「女性保険」(10.8%)、3位「死亡保険」(10.1%)、4位「学資保険」(9.7%)、5位「バイク保険」(8.7%)までがトップ5となっている。

上位5つの保険を選んだ理由を、それぞれ見てみよう。まず、「最も重要視している保険」では、何よりも自身が感じている様々なリスクや心配事とその保険が提供してる保障内容、そして必要な掛け金とのバランスなど費用対効果を見て、その必要性を判断していると言える。

例えば、将来における怪我や病気での入院・加療の高額なコストを懸念する場合には「医療保険・入院保険」や「がん保険」を、頻繁に運転をする人で交通事故を引き起こす可能性を心配するのであれば「自動車保険」を、自身のリタイア後の生活や死亡後の家族のことを考えたときには「死亡保険」や「個人年金保険」への加入を検討するという具合。中でも補償金が高額になりがちな人身事故や、生涯に罹患する可能性が高いガンに備えるというのは、ごく自然な成り行きだ。

一方の「最も入る必要のないと思う保険」では上記と反対に、自身の生活やライフプランにとって必要がないもの、優先度が低いものが挙げられている。ペットを飼っていない人にとっての「ペット保険」、男性に対する「女性保険」、独身者や子どものいない家庭における「学資保険」、オートバイを持っていない人にとっての「バイク保険」など。こちらは比較的シンプルな理由だ。

興味深いのは、「死亡保険」。「最も重要視している保険」でも同じく3位に入っており、大きく評価が分かれる結果となった。

必要がないと思う理由としては、「未婚で、今後も結婚の予定がない」「亡くなった後に受け取る相手がいない」「もともと稼いでいないので、死んでも影響ない」「夫がいるので、自分が亡くなっても大丈夫」「子どもがいないので、ある程度の預金があればOK」「自分の死後のことまで心配する必要はない」「何かを残す必要はない」「死亡退職金や遺族年金や貯蓄により、残された家族が十分生活できる」「毎月の生命保険の掛金を貯蓄に回した方が良い」など多岐にわたる。

これは「死亡保険」への捉え方が、それぞれのライフプランや人生観を強く反映しているからかもしれない。ことに独身で、死後に残される家族などがいない人にとっては「死後に何かを残す必要はない」と考えるのは納得のいくところだ。

また、「死亡保険」の2つの種類、「掛け捨て型」と「貯蓄型」でも判断が分かれるかもしれない。「掛け捨て型」は比較的安い保険料で保障が手厚く、「貯蓄型死亡保険」は保障に加え、解約返還金や満期保険金などの貯蓄性を備えている。家族がいない場合でも、後者であれば選択肢に入ってくるという事情はあるのではないか。

今回の調査では、貯蓄1,000万円以上のマイナビニュース会員は、自身のライフスタイルや将来像をしっかりと見据えた上で、必要なものとそうでないものを見極め、しっかりと保険選びをしている実態がうかがえた。

価値観が多様化し、人の生き方も多種多様なものとなった現代。保険選びもまた、それに応じて的確に行う必要がある。今回は、そんな感慨を抱かせるアンケート結果となった。

調査時期: 2021年9月19日
調査対象: 貯蓄1,000万円以上のマイナビニュース男女会員
調査数: 358人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません