俳優の草なぎ剛が13日、KAAT神奈川芸術劇場で行われた主演舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』の公開ゲネプロに参加した。
2020年1月の上演以来の再演となる本作は、ヒトラーが独裁者として上り詰めていく過程をシカゴのギャングの世界に置き換えた問題作にファンクミュージックを散りばめた、演出家・白井晃氏の意欲作。ギャング団のボスである主人公アルトゥロ・ウイを引き続き草なぎが演じる。共演には、神保悟志、渡部豪太、松尾諭、小林勝也などが続投。さらに榎木孝明、七瀬なつみが、新たに座組に加わった。
シカゴギャング団のボス、アルトゥロ・ウイは、政治家ドッグズバローと野菜トラストの不正取り引きに関する情報をつかむ。それにつけ込み強請るウイは、その事件をきっかけに勢力を拡大し、やがて人々が恐れる存在へとのし上がっていく。見る見るうちに勢いを増していくウイの野望を、果たして抑えることができるのか……。
公開ゲネプロで草なぎは、ウイを熱演。迫力のある歌とキレのあるダンスを交えてウイがのし上がっていく姿を表現した。シャウトする場面もあり、狂気を感じさせる迫真の演技で魅了した。
草なぎは「シカゴギャング団のボス、アルトゥロ・ウイはとにかく野心にあふれた人物。ウイの気持ちを受け止めて演じること、そして歌に踊りに、心身ともに大変な舞台ですが、自分の積み上げてきた全てを出せる集大成となる舞台だと思っています。今回は横浜・京都・東京と3都市で上演できることも楽しみにしています。コロナ感染対策も十分行って、ご覧になられた方たちに、舞台からエネルギーを伝えられるよう、2022年まで、カンパニー全員で突っ走ります!!」とコメントを寄せた。
舞台『アルトゥロ・ウイの興隆』は、11月14日~12月3日にKAAT神奈川芸術劇場、12月18日~12月26日にロームシアター京都、2022年1月9日~1月16日に豊洲PITで上演。