映画『聖地X』(11月19日公開)の大ヒット祈願イベントが13日に都内で行われ、岡田将生、川口春奈、薬丸翔が登場した。
同作は前川知大が主催する劇団・イキウメの人気舞台の実写化作で、韓国映画界と入江悠監督がタッグを組みオール韓国ロケで臨んだ。夫との生活に嫌気がさし、離婚を決意した東要(川口春奈)は日本を飛び出し、兄の輝夫(岡田将生)が住む韓国の別荘へと足を向けた。輝夫は突然妹が来たことに驚きつつ共に韓国で過ごすことになるが、それは悪夢の幕明けだった。2人は知らず知らずのうちに、そこに入った者は精神を病み常軌を逸して奇妙な死を遂げていく「聖地X」に足を踏み入れていた。
今回の大ヒット祈願は韓国式の「コサ」が行われ、シャーマンのイ・キュジョンと横笛奏者が登場する。3人は祝詞をあげ、神の踊りを踊るシャーマンを神妙な面持ちで見守り、祭壇に酒を捧げたり、お札を渡して祈願したりしていた。
珍しいイベントに、岡田は「始まった途端に空気が変わりましたし、実際に映画の中でもこういうシーンがあって、鮮明にそのシーンを思い出した」と語る。川口も「なかなか経験できないことなので、シャンとする気持ちになるというか。素晴らしい経験でした」と印象を明かした。
実際に作中にも10分以上の長回しで撮影された「ムーダン」と呼ばれる儀式のシーンがあるが、川口は「とにかく圧巻。圧倒されて、ずっと長回しで撮っていたんだと思うんですけど、本当に全編通して1番そこがパッと思い出せる、記憶に新しいシーンです。衝撃を受けたのを思い出します」と振り返った。
コロナ禍前に行われた1カ月の韓国ロケでは、おいしいものもたくさん食べに行ったようで、川口は「『これ食べたい』とか言ったら、2人(岡田&薬丸)で調べてくれたり。道も全然わからないので着いていって、完全に妹キャラで入らせてもらった」と思い出も。岡田は薬丸について「英語がすごい得意でコミュニケーションが取れたから、僕も割と頼ってた。本当に助かったよ」と感謝していた。