俳優の窪田正孝が主演を務める映画『決戦は日曜日』(2022年1月7日公開)の場面写真が12日、公開された。
同作は坂下雄一郎監督・脚本によるオリジナル作。とある地方都市を舞台に、衆議院議員・川島昌平の事務所で私設秘書として働いている谷村勉(窪田)が、次の選挙で川島の地盤を引き継ぐ人間として白羽の矢が立った川島の娘・有美(宮沢りえ)に振り回されながら、有美の当選を目指す姿をコミカル&シニカルに描く。
今回公開されたのは、屋上で抗議する由美、有権者の個別訪問に勤しむ有美と見守る谷村&岩渕、選挙戦で熱くなり過ぎて号泣するが本当の涙なのか疑問を持たれる由美の姿を捉えた場面写真。数多くの作品に出演してきた宮沢りえだが、本作が本格コメディ映画初参戦で、主演の窪田とも初共演となる。
現場ではそんな2人がムードメーカーとして盛り上げていたそうで、窪田は「共演できて本当に楽しいな! と思える瞬間がありました。どんどんクオリティを上げていける感じがしました。りえさんの人柄がもちろん素晴らしいのですが、ワンシーンワンシーンがすごくいいシーンにどんどん変化していくことを感じられる役者さんですね」と楽しそうに回想する。
世間知らずで、正義感の強い川島有美役に宮沢の名前を候補に挙げたのは坂下監督で、宮沢からも脚本を読んで即決の返事をもらうことができた。坂下監督は衣装合わせで、政治家・有美をイメージしたショートヘアで現れた宮沢の姿を見たとき、脚本にかけた5年間の苦労と努力が結実する予感がしたそうだ。
女性政治家は緑、白など自身のテーマカラーを決めている人が多く、川島有美のテーマカラーは赤。選挙活動中のスタッフジャンバーの色や川島の着る衣装も赤系統の印象だが、同じ「赤」でもシチュエーションやその時の有美の感情で、明暗に変化が付けられている。出馬表明では朱色のような明るい真っ赤なスーツ、ウソ泣き会見は落ち着いたトーンの赤にド派手な有美のファッションを見事に着こなす宮沢の衣装の色にも注目となっている。
今作の撮影で一番印象に残っているシーンを聞かれた窪田が答えたのが、今回公開された「屋上の有美さんの抗議のシーン」。屋上で「改善を要求します!」と選挙活動や周囲への想いを熱弁する有美を秘書チームが「ああいう人いますよねぇ…」と見上げる、印象的なシーンとなっている。窪田は「りえさんが屋上にいて、その後ろに太陽があったんです。後光が射しているように見えて超神々しく見えたんです(笑)。言霊が太陽のエネルギーに乗ってひしひしと伝わってくる感じがしました!」と振り返っている。