スパークス・アセット・マネジメントは11月11日、「夫婦のマネー事情と夫婦円満投資に関する調査2021」の結果を発表した。調査は10月20日~22日、全国の20歳以上の既婚(配偶者がいる)男女1,000名(性年代均等割付)を対象にインターネットで行われた。
夫婦の貯金の管理はどちらが主導で行っているか聞いたところ、「妻が主導で行っている」は50.0%、「夫が主導で行っている」は23.8%、「夫婦別々に管理している」は26.2%という結果に。夫婦の預貯金額は、「100万円~300万円未満」(19.3%)が最も多く、平均で799万円と、昨年調査から65万円増加した。
毎月のおこづかい額については、「1万円~3万円未満」(38.7%)が最も多く、平均3万804円と、昨年調査から2,806円アップ。現在のおこづかい額に満足しているか聞いたところ、「満足している」は43.4%、「満足していない」は26.1%となった。
そこで、「へそくり」について調査したところ、男性43.0%、女性50.4%が「へそくりしている」ことが判明。へそくり額の平均は、夫は123万円(昨年比14万円減)、妻は183万円(同14万円減)だった。
また、夫婦の老後に備えるためのお金を毎月確保できているか聞いたところ、75.7%が「確保できている」と回答。毎月確保できている金額は、「1万円~3万円未満」(36.9%)が最も多く平均4万7,491円と、昨年から平均で2,629円のアップとなった。
続いて、配偶者が働いている人(725名)に、配偶者の給料を把握しているか聞いたところ、33.9%が「把握していない」と回答。配偶者の娯楽費・交際費に関しては、64.0%が「把握していない」と回答した。この結果を男女別にみると、夫の49%が「妻の給料を把握していない」ことが明らかに。さらに、「妻の娯楽費・交際費を把握していない」夫は76.4%にのぼった。
また、直近1年間の家計の状況について尋ねたところ、11.1%が「この1年で、夫婦の家計状況が(非常に+やや)良くなった」と回答。理由を聞いたところ、「無駄づかいをしないようになった」(41.4%)、「外出機会が減った」(36.9%)、「自分や配偶者の給料が増えた」(34.2%)、「家計を見直した(固定費の見直しなど)」(27.0%)が上位にあがった。
さらに、夫婦の老後資金の準備状況について聞くと、昨年と比べて『良くなった(計)』は10.3%、『悪くなった(計)』は19.5%となった。
次に、夫婦の投資事情について調査を行った。その結果、「夫婦で一緒に考えて投資をしている」人は32%となり、その金融資産としては、「日本株式」(61.0%)、「投資信託(「REIT」以外)」(49.2%)、「外国株式」(15.6%)が上位に。
夫婦で一緒に考えて投資をすることのメリットを聞いたところ、「夫婦の会話が増える」(32.7%)が最も高く、次いで「自分とは異なる視点の意見が聞ける」(27.3%)、「夫婦の価値観が揃うようになる」(26.3%)が続いた。
一方、「配偶者に内緒で投資をしている」人は19%。その金融資産を聞くと、「投資信託(「REIT」以外)」(45.5%)と「日本株式」(43.5%)が突出して高かった。
次に、自分たち夫婦の仲は、昨年と比べて良くなったか、悪くなったか聞いたところ、15.6%が『良くなった(計)』と回答。『悪くなった(計)』という人は8.0%だった。
「良くなった」理由としては、「会話が増えた」(46.2%)と「自宅で一緒にいる時間が増えた」(45.5%)が特に高く、コロナ禍での外出自粛徹底や在宅時間増加に伴い、夫婦間のコミュニケーションや夫婦一緒の時間が増えたことで、夫婦の円満度が高くなったと感じている人が多いよう。また、夫婦が円満にいるためにお金をかけたいことを聞くと、「旅行」(44.5%)、「特別な日の食事」(32.5%)、「普段の食事」(28.8%)、「健康」(28.7%)、「誕生日プレゼント」(24.6%)が上位にあがった。
他方、コロナ禍における金銭感覚の違いについて質問すると、38.0%が「金銭感覚の違いを感じることがあった」と回答。どのような時に違いを感じたのかを教えてもらったところ、「食費」(32.4%)が最も高く、次いで「趣味・娯楽費」(30.3%)、「おこづかい」(25.3%)、「水道光熱費」(20.8%)、「貯蓄」(19.2%)と続いた。