キャリアデザインセンターは11月8日、「男性の育休」に関する調査結果を発表した。同調査は10月5日~19日、女性638名を対象に、インターネットで実施した。

  • 夫(パートナー)はどの程度育休を取った?

子供がいる人に夫(パートナー)の育休期間について尋ねたところ、85.5%が「育休は取っていない」と答えた。取った人のうち最も多かったのは「数日」(4.5%)で、「数週間」(3.1%)が続いている。取った人は全体の14.5%だった。

子供がいる人に、夫(パートナー)には、どの程度育休を取ってほしいか聞くと、1位は「数ヶ月」(34.1%)、2位は「何日でもかまわない」(12.3%)、3位は「数週間」(12.0%)だった。期間に関わらず取ってほしい人の割合は約8割だが、前項では実際に取得した人は14.5%しかおらず、大きなギャップがあることがわかった。

  • (子供がいる人対象)夫(パートナー)には、どの程度育休を取ってほしかった?

子供がいない人にも、夫(パートナー)には、どの程度育休を取ってほしいか尋ねたところ、1位は「数ヶ月」(41.1%)だった。2位は「半年」(15.7%)、3位は「何日でもかまわない」(11.1%)となっている。半年以内の合計は70.4%で、子供がいる人の63.1%より約7%高かった。「半年」と「1年以上」の合計で見ても、子供がいる人は12.5%なのに対し、子供がいない人は26.1%と倍以上多くなっている。

「育休は取ってほしくない」の回答で見ると、子供がいる人7.0%に対し、いない人は1.1%と少なかった。子供がいない人の方が夫(パートナー)に希望する育休が長く、子供がいる人は夫(パートナー)に育休を望まない人が多いことがわかった。

仕事で関わる職場の男性が育休を取る場合、どの程度が適当だと思うか尋ねると、1位は「数ヶ月」(40.6%)、2位は「何日でもかまわない」(15.2%)、3位は「数週間」「半年」(各10.7%)だった。

  • 仕事で関わる職場の男性が育休を取る場合、どの程度が適当だと思う?

自身が育休を取る場合、どの程度が適当だと思うか聞くと、1位は「2年」(32.6%)、2位は「1年」(30.4%)、3位は「1年半」(17.6%)だった。1年以上が約8割を占めている。

夫(パートナー)の育休より、自分の育休の方が長い期間を回答した人にその理由を聞くと、最も多かったのは「夫(パートナー)には早めに復帰して稼いでほしいから」(43.1%)だった。2位は「同じくらい育休をとってほしいが難しいと思うから」(36.2%)、3位は「子供にとって母親の方が必要だと思うから」(27.0%)だった。

  • 夫(パートナー)の育休より、自分の育休の方が長い理由

「その他」のフリーコメントとしては、「男性はとりあえず母体回復の期間だけ休んでもらえたらいい(40代/事務・経理・人事系/東京)」「夫の世話より子供の世話をしたいので育休を取られた方が迷惑(30代/販売・サービス系/大阪)」「休まれてお給料が下がるのは困る(30代/事務・経理・人事系/福岡)」といったものだった。

夫(パートナー)が育休を取る上で心配なことを訪ねたところ、75.4%が「収入が減る」と答えた。2位は「職場に迷惑をかける・負担が増える」(47.6%)、3位は「復帰後同じ仕事に戻れるか」(44.0%)だった。

  • 夫(パートナー)が育休を取る上で心配なこと

「その他」のフリーコメントとしては「育休は育児だけでなく家事もするという意識があるか(30代/事務・経理・人事系/東京)」「夫が家にいることで自分のストレスが増えると思う(40代/販売・サービス系/福岡)」「男性の育休は必要ないと思っている(40代/営業系/大阪)」などが挙がっている。