プラネットは11月10日、「エシカル消費(賞味・消費期限)に関する意識調査」の結果を発表した。調査は9月30日~10月4日、全国の成人男女4,000名(男女各2,000名)を対象にインターネットで行われた。
「エシカル消費」の認知度について調べたところ、67.7%もの人が「聞いたことがない」と回答。「聞いたことがあり、内容も理解している」人は若い世代のほうが多い傾向はあるものの、全体で見ると9.0%と、1割にも満たない結果に。一方、「SDGs」に関しては、45.5%と半数近くが「聞いたことがあり、内容も理解している」と回答しており、「聞いたことがない」という人は18.8%だった。
続いて、エシカル消費につながる行動の一つ「地産地消」について、「あなたが住んでいる地域で生産・加工された食品と、ほかの地域で生産・加工された同じ種類の食品が売り場に並んでいた場合、あなたはどちらを選びますか?」と質問したところ、52.0%が「同じ値段であれば自分が住んでいる地域の食品を購入する」と回答。男女ともに年齢が上がるに連れて地産地消の意識が高い傾向が見て取れた。
また、「あなたは自分が住んでいる地域にある食品を生産・加工する企業のなかで、お気に入りの企業、応援したい企業はありますか?」という質問では、17.9%が「ある」と回答。性年代別にみると、「男性・20代」が最も高く22.6%という結果に。さらに地域別に見ると、北海道では、平均を大きく上回る30.5%の人が「応援したい企業がある」と回答。一方、最も少ないのが関東で13.8%だった。
次に、「フードロス」についての意識調査を行った。「あなたは『賞味期限・消費期限』が切れる前に食べ切る工夫をしていますか?」と聞いたところ、47.2%が「いつもしている」と回答し、2017年の調査結果(36.4%)から10ポイント以上上昇。男女ともに「買ったものは食べ切ろう」という意識が強まっていることがうかがえる結果に。
また、「賞味期限」と「消費期限」について、「賞味期限が理由で安売りしているなら購入しない」という人は22.1%であるのに対し、「消費期限が理由で安売りしているなら購入しない」という人は34.5%。いずれも、女性の方が「購入する」という意識が高く、項目別にみると、男性が女性を上回ったのは、「賞味期限が理由」の場合では「お惣菜/お弁当」のみ、「消費期限が理由」の場合では「カップ麺」「レトルト食品」「缶詰」だった。
最後に、「近年、人や社会、環境に配慮した消費を求められるようになっています。そのことについての考えや、あなたが実際にしている配慮などがあれば教えてください」と自由回答で聞いたところ、「マイバッグ・エコバッグを使用している」という回答が多く寄せられたほか、「なるべく期限が早く切れる商品を選んで購入している」「コンビニの廃棄前割引商品は、もっとやって欲しい」「消費期限に合わせて段階的に価格をコントロールするのも、今のレジシステムなら対応できると思う」など、食品ロス削減への前向きな意見も目立った。