マイナビは11月9日、「ジョブ型雇用と働き方への意識調査」の結果を発表した。調査は9月24日~27日、20~59歳の正規雇用者700名(各年代175名)を対象にインターネットで行われた。
勤務先において、現在の職種のまま「ジョブ型雇用(職務内容や責任の範囲、労働時間、勤務地などを明記したジョブ・ディスクリプションを作成し、その条件にマッチした労働者と合意の上で契約を結ぶ雇用形)」と「メンバーシップ型雇用(日本企業に多く見られる雇用契約の一つで、日本特有の年功序列や終身雇用を前提にした、職務や勤務地を限定しない無限定正社員)」のどちらを選ぶか聞いたところ、「メンバーシップ型」(32.1%)が「ジョブ型」(24.6%)をやや上回る結果に。年齢別にみると、30~50代では「メンバーシップ型」が上回るのに対し、20代はわずかに「ジョブ型」が上回った。
また、ジョブ型雇用によって給料が上がると思うかを聞くと、「変わらないと思う」が49.1%、「下がると思う」が13.3%と、昇給は期待できないという見方が半数を超えた。
続いて、メンバーシップ型でのジョブチェンジ(社内異動)についての考えを聞いたところ、複数の職務を経験することによって「意外な適性に気付いた」(38.4%)、「スキルが身に付いた」(46.1%)と実感する人が多く見受けられ、異動しながらキャリアの方向性を固められるのも、メンバーシップ型のメリットという声も挙がった。
次に、「仕事ぶりを適切に評価されていると思いますか?」と質問したところ、「(やや)思う」と回答した人の割合は、「職務内容が明確」の場合は52.6%、「どちらともいえない」場合は15.9%、「職務内容が不明確」の場合は8.7%と、職務内容が明確になるほど会社からの評価に対する満足度が高くなる傾向が見て取れた。