俳優の佃典彦が、来年1月期にTBS日曜劇場枠で放送される阿部寛主演のドラマ『DCU』(毎週日曜21:00~)に出演することが10日、発表された。昨年放送された日曜劇場『半沢直樹』で銀行員・曽根崎雄也を演じ注目を集めた佃が、再び同枠に出演する。
TBSと海外プロダクションが共同で制作する本作は、水中の捜査に特化した架空の組織「DCU(Deep Crime Unit)」を舞台にしたオリジナルドラマで、水にまつわる事件・事故とそこに隠された謎に迫るウォーターミステリー。「DCU」は、Deep Crime Unit(潜水特殊捜査隊)の略称で、海上保安庁に新設された水中事件や事故の捜査を行うスペシャリスト集団。隊長・新名正義を阿部寛、新名とバディを組むダイバー・瀬能陽生を横浜流星、副隊長の西野斗真を高橋光臣が演じる。
このたび、海上保安庁の警備救難部部長・佐久間雄二役で佃典彦の出演が決定した。佃は演劇の脚本・演出を手掛ける劇作家として活躍しながら、俳優としても活動している。そんな佃が本作で演じる佐久間部長は、警備救難情報課の出身で新人時代の新名(阿部寛)を育て上げた直属の上司。新名が最も信頼する人物である。海保上層部からの信頼も厚く、佐久間の進言によって「DCU」の発足が実現し、新名が隊長に選出された。設立の立役者ゆえ「DCU」の成功が自身の出世に直結している。そのために最も信頼している部下・新名を隊長に推薦したという側面も持つ。捜査の最前線ではなく権力構造の中で「DCU」のために動く佐久間部長の活躍に注目だ。
■佃典彦コメント
僕なんかを名古屋から呼んでいただいてホントにありがたいですし、光栄だと思っています! 最初にこのお話を聞いたときは、どういうドラマになるのか全く想像できなくて。怖いというわけではないんですが単純にワクワクというわけでもなく、何か壮大な“わけのわからないもの”を目の前にしてたじろいでいる感じでした。ただ、台本を読んでみたら架空の組織なのにすごくリアリティを感じて。実在してもおかしくない描かれ方をしていて話の展開も早いのでワクワクしながら台本を読み終えました。僕が演じる佐久間は「DCU」を支える立場なので、この組織と阿部寛さん演じる新名隊長をはじめ隊員のみんなを愛するところから役作りを始めました。そしてこの「DCU」という組織にまるで親のように愛し励まし叱咤することができたらいいなと思っています。
阿部さんとは先日初めてセリフのやり取りを交わしたんですが、想像通りというかテレビで見ていた通りというか、身体も大きいし迫力ありますよね。目ヂカラも強いしまっすぐ視線が飛んでくる感じ。それを僕が真正面から受け取るときもあるだろうし、ちょっとかわしたり押し返さなければならないこともあるでしょう。そういうやりとりを楽しみにしています。
このドラマは台本が非常に面白いというか、後半どうなっていくのか僕自身もすごく興味があります。いま僕が「この人はどうなっていくんだろう」「あの件はどうなるんだろう」とワクワクしているのと同じように、視聴者の皆さんにも楽しんでいただけたらうれしいなあと思っております。
■伊與田英徳プロデューサ―コメント
どんなに不可能だと思われる役も、可能にしてしまう。そんな頼もしい兄貴肌の役者さんです。しかも、さらにリアリティーが増すんです。今回、「DCU」という、水に特化したエリート集団を作ったという、架空の役柄にリアリティーを吹き込めるのは佃さんしかいらっしゃらないと思いオファーさせていただきました。
先日のクランクインの時には、海保の部長にしか見えませんでした。阿部さん演じる新名の上司として、どんなお芝居をみせていただけるのか楽しみでなりません。佃さんはご自分で作・演出している劇団の主宰もされていて、実は岸田國士戯曲賞も受賞されている方なんです。そんな方に、台本の内容を評価していただいて大変うれしく思います。今後の展開、佃さんがおっしゃったように、皆さんにワクワクしていただけるように頑張っていきたいと思います。
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