びっくりドンキーが開催中の「ガリバーフェア」。いつものメニューがさらにビッグサイズになって楽しめる同フェアの特別メニューを実食してきたので、レポートしよう。
ファミリー層を中心に人気を集めるハンバーグ専門レストラン「びっくりドンキー」が、10月6日から「ガリバーフェア」を実施している。同フェアは毎年秋に開催されている人気イベントで、通常のハンバーグよりも巨大な「ガリバーバーグ」が登場する。今年はさらに、サイドメニューにもガリバーサイズが追加され、ますますパワーアップしての開催となった。
前回のレポート同様、びっくりドンキー好きな我が家の子供達からの猛烈なアピールに押され、今回もフェア限定メニューを実食してきたのでレポートしよう。
「ガリバーバーグディッシュ(チーズ)」(1,400円)+「チーズトッピング」(165円)
今回のフェアの主役が、400gもの巨大ハンバーグ「ガリバーバーグ」だ。そのガリバーバーグをバーグディッシュに盛り込んだのがこの一皿。通常、バーグディッシュに乗るのは150gか300gだが、400gとなると存在感がものすごい。今回はトッピングでチーズ2本を追加して「ガリバーバーグディッシュ(チーズ)」として注文した。
ハンバーグの400gというボリュームもすごいが、さらに300円追加して「ガリバーライス」を選択。ライスが600g、ハンバーグが400gで合わせて1kg。山盛りのライスを覆い隠すように巨大なハンバーグが載っており、まさに「巨人の飯」といった感じだ。
今回は次男が1人で完食してしまったが、1kgを食べきるのは大変だ。本来あるべき姿としては、家族でシェアしたりしてワイワイと食べるべきだろう。後述するガリバーバーグステーキと比べると、サラダがあるぶん、食感のメリハリがあって食べきりやすいかもしれない。わずかとはいえ、大根のプロテアーゼやリパーゼの消化作用も期待できるかもしれないし……。
「ガリバーバーグステーキ」(1,290円)
こちらは筆者が注文。基本的な内容はガリバーバーグディッシュと同等だが、こちらはトッピングを付けずにシンプルに和風オリジナルソースだけでいただいた。皿を埋めつくさんばかりのハンバーグの面積がすごいことになっており、付け合わせのブロッコリーやマッシュポテトが完全に隠れてしまっている。
箸で切れるほど柔らかいハンバーグ自体はノーマルメニューと同じだが、ハンバーグのサイズが大きいせいか、肉汁がいつもより多い感じがする。噛み締めるほどに肉汁が溢れ出して、実にジューシーだ。サイズが違うとこういう部分に違いが出てくるのか、と新たな発見になった。
ところでガリバーバーグステーキもガリバーバーグディッシュも、ハンバーグが大きすぎるため、どうしても途中で味に変化が欲しくなりがちだ。それを避ける意味でも、何か一種類トッピングを付けることを強くおすすめしたい。またはアラカルトメニューにある「追加カレーソース」や「追加チーズソース」を注文するか、後述するように、フライドポテトに付属するトマトソースやオリジナルマヨネーズソースを使ってもいい。
昨年までのガリバーフェアでは、途中で味にバラエティを加えるために「ホワイトペッパー」「ハバネロソース」「粉チーズ」がセットになった「ガリバー味変セット」が無料で提供されていたが、今年は提供されていない。有料オプションで構わないので、復活を願いたいところだ。
「ガリバー専用ガリバーライス」(395円)
通常サイズの3倍となる600gものライスが盛られた、ガリバーメニュー専用のライス。筆者のガリバーバーグステーキと合わせて注文した。標準のライスが195円なので、ほぼ2倍の値段で量が3倍というのはかなりお得感がある。
サイズ的には「丼飯」といった感じ。確かに量は多いが、大食いの人なら案外問題なく食べてしまえるだろう。
なお、びっくりドンキーでは10月27日から、ローカーボ(低炭水化物)メニューとしてライスの代わりに「カリフラワーライス」(+110円)が選択できる。ただしカリフラワーライスは通常サイズのみの対応で、大盛り・小盛り・ガリバーライスには適用できないので、あしからず。
まあ600g食べる人が今更ローカーボでもねえわな……。
「ガリバーフライドポテト」(660円)
600gものフライドポテトがどさっと盛られたサイドディッシュ。通常の「びっくりフライドポテト」が「ミニマムバーグディッシュ」などに使われる、小さめの木皿に盛られているのに対し、「ガリバーフライドポテト」はハンバーグディッシュの器に山盛りになって供される。おおむね3〜4人前といった量だ。ポテト自体のサイズや味は「びっくりフライドポテト」と同じで、トマトソースやオリジナルマヨネーズソースが付いてくるのも変わらない。
ちなみに重量は公開されていないが、カロリーで比較すると、オリジナルの「びっくりフライドポテト」の約2倍。お値段は1.5倍で量が約2倍と考えると、かなりお買い得なメニューといえるだろう。
ガリバーフェアのメニューとの組み合わせで考えると、トマトソースやオリジナルマヨネーズソースはハンバーグの味変に役立ってくれるし、スイーツを食べている際の口直しにも抜群の相性を見せてくれる。どんな組み合わせでもそつなく演じてしまう、名バイプレイヤーといっていいだろう。
「牧場のガリバーソフト」(650円)
ジョッキに入って供される、高さ20cmの巨大ソフトクリーム。ベースとなる標準メニューの「牧場のミニソフト」には底に白玉が入っているのだが、ガリバーソフトでは底まで全部ソフトクリームで埋めつくされている。「牧場のミニソフト」と比べるとお値段は約3倍だが、カロリーで比較するとボリュームは3.5倍近いので、結構お得なのだ。
最初は甘いもの好きの三男が中心に食べていたが、さすがに1人で食べていると体がだいぶ冷えてしまったようで、途中でギブアップ。残りは筆者がいただいたが、ボリュームを考えると3〜4人でシェアしてもよさそうだ。
ところで、こちらもガリバーバーグのところで提案したのと同様に、有料オプションでいいので、チョコレートやフルーツソースとかチョコスプレー、ウェハースなどを加えて味に変化を付けられたらいいと思うのですが、どうでしょう。
「びっくりイチゴミルク」(715円)
高さ25cmの巨大なグラス……というかもはや「杯」(ゴブレット)というのにふさわしい器に、生クリームを加えた牛乳と果実感たっぷりのクラッシュイチゴがたっぷりと注がれ、その上に北海道ソフトクリームが浮かんでいる特製ドリンク。標準メニューでは「つぶつぶ食感イチゴミルク」だが、こちらは可愛く(?)ジョッキでの提供だし、ソフトクリームも乗っていない。ちなみにカロリーはソフトクリームも合わせてか、標準メニューの約3倍だ。
飲んでみると、牛乳には氷が入っている。これでは飲みきるのに時間がかかると薄まってしまうのではないかと心配になったが、よく考えれば最初に生クリームが加わっているため、薄まるのも計算済みということだろう。さらに北海道ソフトクリームも浮かんでおり、こちらも牛乳内に溶け出すことで濃度を調整してくれるのかもしれない。実際、飲みきるまでに薄さを感じることはなかった。侮れない設計だ。
つぶつぶイチゴは単体で飲んでも美味しいが、やはり牛乳と混ぜることでベストな味わいに変化する。最初に牛乳とイチゴを少しずつ味わって楽しんだら、盛大に混ぜて楽しみたい。この変化があるおかげか、今回のガリバーメニューではガリバーフライドポテトと並んで、最後まで飽きずに飲み切れた。
ところでこちらもボリュームがものすごい上に冷たいメニューなので、1人で飲むと体も冷えるし、コレステロールもすごいことになっていそうだ。筆者は次男と分け合って飲んだが、同様に2人以上で分け合って飲むことをおすすめしたい。
「食欲の秋」にふさわしいボリュームをぜひご家族で!
ということで、期間限定の5品+1を完食。ガリバーバーグは、肉好きな方はもちろん、小さなお子さんのいるご家庭でシェアしながら食べるにも最適だ。「300gだと、子供とシェアするとちょっと物足りない……」というお父さんでも、しっかり食べられるだろう。もちろん、大きなお子さんが一人でガッツリ食べてもいい。デザートやサイドメニューもボリュームアップしているが、何よりその量自体が話題になるし、ゆっくり歓談しながらつまむのにピッタリだ(もちろん、話すときにマスクはお忘れなく)。
「食欲の秋」にピッタリな、びっくりドンキーの「ガリバーフェア」は11月24日までとなっている。ちなみに、前回レポートした「秋栗のデザート」も同日まで開催中なので、こちらも合わせて、ぜひご家族と一緒にお試しいただきたい。